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寺田拓真著『教育改革を「改革」する。』の15のワークはすべての先生の教育観や人生観の内省につながりそう
教育の改革に興味がある人が手を伸ばして読むだろうと思う本ですが、この中に登場する15のワークはすべての先生にやってもらいたい、素晴らしいものだと思いました。私も本を読みながらワークしましたが、他の先生はどんなことを書くだろう?とても興味が出てきました。
ここでは私の感じことや考えたことを書きます。興味がある方(先生)はぜひ手に取って読んでいただき、15のワークをやってみてもらいたいと思います。
こちらの本は、表面的な話や具体的な手法が詳しく述べられているではなく、教師や教育の本質は何だろうというのを再考することのできる良書だと思います。難解な教育ワードはなく、本を読むのが苦手な私もスムーズに読むことができる文章で書かれています。
寺田さんの「文部科学省時代は〇〇だと本気で思っていました。」また、「まだ答えは見つかっていませんが」という素直な意見や学び続ける姿勢が、親しみやすさと読みやすさと理解のしやすさにつながっていると感じます。
私がフムフムと思ったポイントはたくさんあるのですが、
『たのしんどい学び』というワードが気に入っています。
使わせていただきます。
ここからは目次を引用しながら、感じたことを抜粋して書こうと思います。
2-3 「僕の/私の教育改革」を描くための15のワーク
先生方、紙と筆記用具を準備して、ぜひ実際にやってみてください。
2-4 教育改革と、教育者・教育改革者の人生
自分自身の世界観や価値観や人生観を押し付けているのではないかと、ふと我に返りました。自分自身の「人生観の拡張」を大切にしようと思いました。
コラム3 「個別最適な学び」が持つ、子どもたちを「取り残す」力
私の勤務する学校はどちらかといえば学習の苦手な生徒が多い「教育困難校」です。ICT関連の分掌担当ということもあって、テクノロジーと学習についてあれこれ考えるのですが、あまりうまくいっていないと感じ、格差が広がっている感じも受けています。
3-2 変えるべきは、学校のインフラストラクチャー=「学校文化」
私はそもそも工学分野が好きで「最適化」や「効率化」にやりがいを感じているのが原因かもしれませんが、学校の「前例踏襲」が大嫌いです。「前例踏襲と横並びの文化」は学校の様々な場面で出くわします。コロナのときなど、いかに自分や自分たちで考えないのかということが露呈しました。
とはいえ、ヒトを悪く言っているわけではなくて、私は仕組みやシステムが悪いと思っています。
3-9 学びの生態系:ラーニング・エコシステム
私は昨年度、社会教育について学んだのですが、そこでの学びうや実践のキーワードは、「対話」「伴走」「ファシリテート」でした。学校や授業の中でも大切だなと思っていましたが、この本の中に出てくるキーワードに近い気がしました。
社会教育の文脈の方は、そもそもファシリテートが上手な方が多く刺激を受けたと同時に、自分自身に圧倒的に足りていないスキルだと感じました。
近年、人気のない教師ですが、教育というのは奥深くやりがいのある仕事です。『たのしんどい学び』の連続です。教師になってみませんか?
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