公立高校の職員会議のあり方と費用対効果
本年度は育児時間のため、放課後の職員会議は一度も出席したことはありませんが、今のところ特に支障はありません。
会議後にいつも議事録が机の上に置かれています。細かなニュアンスまでは伝わってきませんが、読めばだいたい事足ります。
今まで参加していた職員会議に費やしていた時間は何だったのかと改めて思いました。
月に一回程度の全職員による職員会議
学校の行事やその進め方など、協議事項と報告事項があります。事前に担当の分掌や主任や管理職で、ある程度話し合われているので、ほとんどは報告事項みたいなものです。
20年ほど前は、提案に対してガンガン意見を言う先生がいらっしゃいましたが、今は一握りの人がやわらしく意見を述べる程度で、しーんという感じです。私が勤務経験のある専門高校はいずれもそのような感じですが、他の高校はどうでしょうか。
意見が出にくく、会議時間が長い
私が勤務している専門高校は、職員の人数は多いほうだと思います。会議に60人以上参加してます。この中で意見を言うのはなかなか勇気がいりますよね。ベテランが多い中で、若い人はもっと発言しにくいと思います。この規模の人数で協議をするということ自体が難しいですし、採決にいちいち人数を数えるわけでもないので、結局のところ提案通りがほとんどです。
言ったもの勝ちみたいな感じで、発言力強めの先生の意見に流れるのもあまり好ましいものではありません。
話すのが職業ですから、提案者はどうしても話も長くなりがちで、会議時間も長くなりがちです。長くなりそうだから意見も出ないです。
参加することだけが目的になっているといっても過言ではありません。
職員会議の費用対効果
以前に読んだ会議に関する書籍に『会議の費用は「時間×人数×単位時間あたりの人件費」』のようなことが書いてありました。全職員が一時間会議するとして計算してもかなりの金額ですね。全職員が参加する職員会議は費用に見合った有意義なものとなっているでしょうか。無駄な税金を使っていると言えるかもしれません。
企業や組織論の中で、ピラミッド型の企業の構成とちがって、学校は一人何役も仕事を抱えている特殊な(ある意味フラットな)職場で、意見が出やすく業務にフィードバックされやすいという論もあるようですが、人数が多い学校はある程度ピラミッド型のほうが効率的だと個人的には思っています。
会議を短縮したり減らすのではなく、目的達成ためにもっと良い方法やシステムを
いくら会議を効率化しても今までと同じやり方では限界があります。「何事も職員会議にかけることがすべて」みたいな会議に対する意識というか文化を見直して、まず良い組織や良い運営システムが必要だと感じます。
GIGAスクール構想で、ICTの力できることも格段に増えました。何のために会議をしているのか、目的な何なのか改めて考えて、新しいやり方を探っていきたいですね。
※本年度の、私の育児時間については、以下の投稿です。
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