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育児時間をとった公立高校教員の短時間勤務(部分休業)※給料は減額

本年度(R3年度)は、勤務時間の終わり前の2時間を育児時間にした働き方をして、15時ごろには仕事を終えています。
 妻は仕事に集中できているようですし、子どもたちはだいたい9時前くらいには寝て、朝早く起きる規則正しい生活習慣になっています。
 学校現場で育児時間のための時間をとる制度はいくつかありますが、私は「部分休業」です。


部分休業とは(私の場合は、育児部分休業)

小学校就学の始期に達するまでの子を養育するため一日の勤務時間の一部(2時間を超えない範囲内の時間に限る。)について勤務しないことを承認してもらいます。

平成三年法律第百十号「地方公務員の育児休業等に関する法律」による制度ですね(たぶん)

 給料は勤務してない時間分の減額があります。

 部分休業は、正規の勤務時間の始まりに取ったり、私のように終わりに取ったり、始まりと終わりに分割して取ったりできます。

 法律を読んではじめて気がつきましたが、「公務の運営に支障がないと認めるときは」という文言があります。支障は多かれ少なかれ必ずあるでしょと思います。

2時間の部分休業をすると、いくらぐらい減額になるの?

おおざっぱですが勤務時間が、6時間/8時間 となるので、6/8=0.75 つまり通常の75%の収入、25%の減額 になります。月30万円だとすると、月に7万5千円の減額になります。減額後の私の給料もだいたいこの計算のとおりです。

私の部分休業の取り方と、授業の持ち時間

 私は正規の勤務時間の終わり前の2時間を部分休業にしてます。早く帰る分の2時間の給料は減ります。授業の持ち時間はフルタイムの職員と同じで18時間。ちなみに2時間分の非常勤の代員みたいな人はいません。

 本校の授業時間だと、6限目はすでに勤務終了時刻なので6限目の授業は担当できないことになります。生徒は週に29時間の授業(1日6時間×5日ーLHR(1時間))があります。フルタイムの職員だと授業時間が、週に18時間/29時間となるわけです。私は6時間目が持てないので、週に18時間/24時間。勤務時間の大半は授業時間とその準備時間で、他の仕事(分掌業務等)をする時間はほとんどありません。ちなみに、本年度は担任以外の仕事(分掌)を担当しています。

 私は専門教科なので、3時間連続の実技科目があります。実技科目は、授業の持ち時間には何かしらの形で入ってくるので、6限が担当できないと困りますが、なるべく座学の授業をもち、実技科目の時は、4、5限は私、6限はバトンタッチで別の先生という形で許可を得ています。

新学期がはじまり、周りの先生方に感謝

 いざ4月になって、自分の授業の持ち時間が決まりました。同じ教科の先生に配慮いただき、16時間の担当時間になりました。また分掌のほうもかなり配慮いただいて他の先生より業務量はぐっと少ないです。部活動も配慮いただいています。大変恵まれた状態で勤務ができていると思いますので、周りの先生、管理職に感謝しかありません。(育児の時間をとっても、仕事内容が変わらない&終わらないという話しはよく聞く話なので)

 実際に一カ月半が経過しました。普通の勤務時間の先生と持ち授業時間は同じなので、やはり勤務時間内は授業関連の時間が大半で、分掌の仕事はほとんどできません。部活動関連のこともです。15時に帰ろうと思うと、歩く時間ももったいないので小走りです。

育児の時間をとる必要性

 「三つ子の魂百まで」とも言われますので、幼少期の生活習慣や親との関わりは子どもの成長や大切だと思います。今しかない、子どもとのかけがえのない時間です。子どもたちの健やかな成長のため、親子で会話をし、早く寝て十分な睡眠時間を確保してあげたいです。

 両親が通常勤務だと、帰りも遅くなり、それに伴って迎えや食事や寝る時間も遅くなります。昔はそんなの当たり前だとか、仕事をしているんだから仕方ないとか、育児は祖父母にまかせとけばいいと思う人もいて、それが気になる人はなかなか育児の時間がとれなかったり、仕事を断れなかったりするんだと思います。私はそういうのが気にならない、気にされないキャラクター(たぶん)なので育児の時間をとれているんだと思います。

 もちろん昨年度から、根回しはしてますよ。

 勤務先の生徒たちより自分の子を優先させていることに賛否がありそうですが、自分の家庭を大切にできる働き方をすることは、生徒たちにとっても働き方や生き方を学ぶ良い機会ではないかと思います。ちなみに、生徒たちにも子育てで早く帰るとはっきり言ってますが、応援してくれている生徒が多いように思います。

育児時間分の仕事は、誰がするの?

 しかしながら考えるのは、私の2時間分の仕事はどうなってるのかということです。授業時間だけはフルタイムの職員と同じなので影響は少ないですが、それ以外のことは影響が大きいです。代わりに人がつくわけでもなく、学校全体としてすることも減ってるわけでもないので、結果的に、しわ寄せで何らかの形で他の先生の仕事が増えるか、仕事の質を下げてることにつながっていると思います。幸いなことに私の学校は理解のある先生が多く、はっきり言ったら仕事をかぶってくださってます。

 私の2時間分の給料は単純に減るので財政的には良いのかもしれませんが、この私の2時間分の給料を他の先生に振り分けてくれれば良いのになと思います。そんなことは難しいんでしょうけど、そのくらいしないと育児や介護の時間をとる人は、負い目を感じて取りにくいんじゃないでしょうか。

多くの先生が取りやすい制度となり、教師を目指す人が増えてほしい

 育児時間をとれる制度はあります。制度がないよりはもちろん良いですが、「あります」だけの制度では意味がありませんね。もっと多くの先生方が、気兼ねなく育児ができると思える制度になって、子育てがしやすい環境になれば、教師をやってもいいという人も増えるんじゃないでしょうか。

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下記は、私の部分休業の記事の続編です。


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