『ワンダフル・アグリカルチャー!』 制作企画始動!
2022年秋。和歌山に住む農家好き、食べ物好きな人たちが集まって、一つの企みが始まりました。
名付けて「ワンダフル・アグリカルチャー!」 制作企画。
フードセンターイワセ、ozzkitchen代表の石井佳奈が綴る、農と食をめぐる取材エッセイとレシピを詰め合わせた、本の出版企画です。
2023年の4月から取材・執筆を始め、現在は鋭意制作中。本書の企画内容と本執筆への想いをご紹介します。
企画概要
この本では、和歌山のこだわりの食材や、それらを育てる農家さん、そして農のある暮らしの魅力を描き出します。
著者は、和歌山市岩橋に移住し、地域の食材を使ったケータリングやローカルスーパー「フードセンターイワセ」を通じて、地元の農家さんとの付き合いを続けてきた石井佳奈。
本書の執筆にあたっては、一年をかけてお世話になってきた農家さんを訪問し、農業への想いや、こだわりの道具、土地とのつながりなどを取材。料理人、ローカルスーパーの経営者ならではの視点で、さまざまな農ある暮らしを描いていきます。
本書は、1月、2月…と各月に対応した、全12章の構成になっています。
各章ごとにその月にちなんだエッセイ、農家さん・野菜の紹介、そしてレシピという関連する三つの内容を集めた、農ある暮らしのアルバムをイメージしました。
エッセイやレシピだけまとめて読むも良し。
頭から通して全部読むも良し。
気になった章から開いて読み始めるも良し。
思い思いに楽しんでいただけるよう、考えました。
エッセイに加えて、食材や作り手の写真、そしてレシピを本の中に盛り込むことで、ただ知るだけでなく、読んだ人が地元の食材を使った料理をつくりたくなるような本を目指しています。
ご紹介するのは、凝った料理でも、肩ひじの張った料理でもなく、日々の生活の中で手軽にできて、旬の食材の味を楽しむことのできるレシピ。紹介した農家さんと野菜に合わせた、オリジナルのレシピです。
本書の写真は、那智勝浦町出身の気鋭の写真家である丸山由起さん(丸山さんのInstagramはこちら)に取材に同行していただき、1年かけて現場に通いながら撮影していただきます。
農業や食に関わる人、食材、土地の魅力的な写真を本に掲載することで、誰にもわかりやすく視覚的にも楽しむことのできる本に仕上げていきます。
和歌山や近隣地域の人たちに、地域の食材の魅力を知ってもらうこと。
全国の人たちに、地元の食材を知りそれを食べて生きることの楽しさを知ってもらうこと。
そして読んでくれた全ての方に、私たちの生活と深く関わる農の世界をより身近に感じてもらうこと。
それが私たちの願いです。
出版とクラウドファンディング
本書は大手出版社などを介さず、気心知れた仲間たちの手で、一から制作しています。そのため、制作に当たっては印刷費などの制作費を集めるため、クラウドファンディングやイベントを行う予定です。
クラウドファンディングは、2024年の6月から行う予定です。続報は、フードセンターイワセ、ozzkitchenのInstagram等でお伝えいたしますので、ご確認、お忘れなく!
※〈フードセンターイワセ〉Instagramはこちら
※〈ozzkitchen〉Instagramはこちら
農ある暮らしから見えること
本の企画が始まり、月に一度、農家さんのもとを取材で訪れるようになってから少しずつわかってきたことがあります。それは、農の営みは、土地の環境を守り続ける営みでもある、ということです。
農家さんたちは、ただ野菜をつくるだけじゃなく、その土地を守り、耕し続けています。だから、農業に携わる人がいなくなるということは、ただ、食料自給率が下がるというだけのことではないのです。
食を支え、土地を守る。そんな大切な仕事を日々行っているにも関わらず、人前に出る時、たいていの農家さんはシャイに見えます。農家さん同士で集まると、いつまでも農業の話が続いているのに……。
だからこそ、食べ物も、そしてそれをとりまく土地の風景も「誰かが作っている」のだということをもっと伝えていきたい。この本が、そのための一助になることを願っています。
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