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年末年始に考える「缶詰」というもの
要するに〆切と格闘する半軟禁状態のこと
あけましておめでとうございます。
たまにSNSを覗いたり、こうしてnoteを更新したりはしていますが、年末から現在までセルフ缶詰で執筆中です。
「〆切に間に合いそうにないため、部屋に半ば軟禁状態で作家が執筆に専念している状態」のことを俗に「缶詰」と呼びます。
学生時代には「缶詰」に憧れていました。
「〆切に追われる」——なんて甘美な響きだろうと思っていました。
あぁ、願わくば、自分も職業作家として「〆切に追われる」身となり、「缶詰」にされてみたいものだ、なんてことを無邪気に思っていたわけです。
さて、2025年元旦。
現実の僕はというと、文豪のように山の上ホテルに缶詰になるのとは違い、あくまで自室での缶詰を味わっています。
〆切に追われるのは日常茶飯事ですが、やはり精神衛生上よろしくありません。そのせいで嫌な夢を見ることもあれば、心身の調子が悪くなることもあります。
それでも、缶詰になるということは、すなわち何よりも大好きな活動である「執筆」ができているということ。僕は「文章を書くこと」が三度の飯よりも好きなのです。
だから、たとえ大晦日だろうと元旦だろうと、どこにも出かけず、正月番組も見ず、帰省もせず、原稿と向き合って過ごすというのも、僕にとっては決して悪くないものなのです。なんて。
ちなみに、いちばん好きなリアル缶詰はノザキのコンビーフです。