ボクのゴールデンなコロきゅう3
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コロきゅうがエンチョーしたみたいだ。
ゴールデンウィークがおわったら、がっこうに行けることになっていた。
このあいだ、ボクのクラスの先生もでんわしてきてくれて、
「連休明けには、学校で元気なお顔を見せてくださいね」
そう、いっていたのに。
「思ったより、感染者数が減っていないから。なんとなく、そうなりそうな気がしてたから、そんなに驚かないけど、それにしてもね、先が見えないってつらいな。とはいえ、この状況で学校再開になっても不安だしね」
スマホを見ながら、おかあさんはためいきをついていた。
「まだまだコロきゅうなんだって」
ボクは、となりにいたカメオツくんにいった。
「うれしいな、さくちゃんとまだまだあそべるから」
カメオツくんはボクのまわりをとんだ。
「ボクもうれしい。もうがっこうがなくてもいいかも。カメオツくんとあそんでいるの、たのしいもん!」
こんなことをおかあさんに聞かれた、ぜったいに、なにかいわれそう。
「ちょっ、それはまずいから!!」
とかいうんだよ、きっと。
ほんとに、カメオツくんといっしょなら、ぜんぜんさみしくない。
たいくつでもない。
どうしてこんなに、あきないんだろう。
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