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アウト·オブ·民藝

noteでこの展示を紹介されている方がいて、
民藝展と同じタイミングで行きたいと思っていた。

“民藝運動”において柳宗悦のカリスマ性は絶対的だったから、
郷土玩具のように
柳の審美眼に叶わないものは「民藝」として認められず
こぼれ落ちてしまったし
柳田國男のように
柳宗悦と反りが合わなかった人の眼差しも
「民藝」に入り込むことがなかった。

そんな当時「民藝」という言葉を名乗ることを許されなかったモノ·コトに焦点を当てた内容。

とは言っても
柳宗悦のことを批難するというよりもっと飄々とした捉え方をしているので、
『民藝のB面』と謳っている。

展示での言葉遣いが面白くて、
この『民藝のB面』にしても
死語になりつつあるB面という言葉を使っているのが意味深いし、
「柳は濱田庄司、河井寬次郎と仲良くなった」
とか身も蓋もない端的な言葉を使っている。

それによって浮かび上がるのは
“柳宗悦って凄い人には違いないけど
残念なところも多かった人だな”

ということ。

そう、「残念」という言葉がぴったり。

この展示で初めて知ることも多く、
やっぱり民藝展とセットで観るべき、と思った。
展示の年表は木の板に印字を貼り付けてあるんだけど、
金の字が使われている箇所が見づらかったのが残念。


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