2021年読んで良かった漫画、『悪役令嬢転生おじさん』
あけましておめでとうございます、大淀です。
本当は年越し前にあげるつもりだったものなのですが、気持ちにゆとりがなく年を越してしまいました。
新年一発目のnoteですから、楽しいnoteから始めましょう。
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一旦欝々とした気持ちを忘れて、2021年に見てよかったものに触れていこうという個人的企画第2弾です。
※一弾はこちらです↓
今回は「悪役令嬢転生おじさん」の話をしようと思います。
こちら、作者の上山道郎先生のツイートです
昨今異世界転生ものがブームなのか、あちこちで異世界転生作品に触れることがあります。
この異世界転生ものというジャンルにはあまり明るくなく、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(通称はめふら)」は好きで原作とアニメを嗜んでいるくらいでした。
そんな私が今年読んだのが、この「悪役令嬢転生おじさん」でした。
簡単なあらすじとしましては、真面目な公務員である主人公(52歳)が交通事故に遭うところから始まります。
彼が気づいた時には、そこは学園舞台の乙女ゲームのような世界に転生していたのです。
しかも、校内一高飛車な侯爵家の令嬢グレイスとして…
というお話です。
こちらの作品、Twitterで以前バズったのがきっかけで連載となったようですが、私が知ったのはyoutubeの広告でした。
真面目な公務員(既婚・子持ち)のおじさんが乙女ゲームのライバルキャラである令嬢として転生するというキャッチ―さに、どうしても気になって購入しました。
でも正解だったと思います。
youtubeの広告で何かを購入したのは初めてでした。
まずこの主人公である屯田林憲三郎のキャラがとてもいい。
最初はこのゲームでの役割、つまりライバルキャラとして全うしようとするのですが、彼は子供がいることもあり、ついこのゲームの主人公であるアンナに親目線で話をしてしまいます。
それがきっかけでアンナから絶大な信頼を得、そして長年生きてきた経験と知識で攻略キャラたちからも一目置かれるようになっていくのです。
彼(転生後なので正確には彼女)にはいわゆるチートスキルがあるのですが、このチートスキルも彼の人生経験と令嬢という立場がうまくマッチしていて上手だなと思いました。
この乙女ゲームの世界に外から干渉出来るというのも面白い要素だと思います。
彼は実は死んだわけではなく、魂がこのゲームに入ったような状態。
(なので正確には転生というよりは、キャラクターに成り代わるタイプのトリップ物の要素が強いのかもしれません)
事故で意識不明の父を案じていた娘ですが、偶然自分のプレイしていた乙女ゲームの世界に父がいると気づくのです。
かなり訳の分からない状況ですが、彼の娘も奥さんも順応性が高く、この辺りの混乱が起こらずテンポ良く受け入れていくがかなり良かったです。
基本はオートプレイのように父の選択行動を見守るしかないのですが、要所要所で外側から父をアシストする。
転生ものってそういうパターンもあるのか〜と新鮮でした。
次巻は今年の春頃と巻末に記載がありましたので、近々新刊の告知があったりするのかな〜と今から楽しみにしております。
次はこの年始に読んだ素敵な作品の感想も、ゆっくり話をしていきたいですね。
今年もよろしくお願いします。