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お月見とかぼちゃ団子


今年の中秋の名月は「9月17日(火)」だった。
なぜ月はこんなにもきれいなのだろうといつも思う。


小さい頃、夜に父が運転する車の後部座席に乗っていると、窓からまんまるの月が見えた。車は走っているのにずーっと私たちに着いてくる。今それは当たり前の現象だとわかるが、当時は月自身が意思を持っていて私を追いかけているのではないかと思っていた。あまりに騒いだために、両親に怒られたことはいうまでもない。



"曇り空が広がり、きれいな月は見られないかもしれない"と十五夜当日の朝、天気予報で伝えられる。




それでも私は行事を大切にしたい。
毎年恒例となっている『かぼちゃ団子』でお月見だ。


北海道の郷土料理『かぼちゃ団子(かぼちゃもち)』



このお団子を初めて食べたのは保育園のおやつ。
おそらく先生方が作ってくれていたのだろうか。
その甘さともちもち感に私と妹は衝撃を受け、家に帰ってから「かぼちゃ団子が食べたい!」と毎日のように言っていた。その後、祖母が何度も作ってくれた。私たちに食べたいと言われたら、すぐに焼いて食べさせられるように棒状にして何本も冷凍庫に入れていたそうだ。



🐇🌕🐇🌕🐇🌕🐇



お団子を作る前は、予報通り厚い雲がかかって見えなかったけれど、食べる頃には大変にきれいなお月様が見えた。月明かりがあれば照明がいらないのではないかというほどの、明るい月だった。

ずーっと何百年も前から見ていたような懐かしさや切なさを感じた。


うさぎ うさぎ なに見てはねる
十五夜お月様 見てはねる

うさぎうさぎ


子供のときは、月の中にうさぎが見えた。
それは餅をついているうさぎだった。
でもいつからか見えなくなってしまった。

この現象を私は「トトロ現象」と呼んでいる。
メイのセリフになってしまうが「うそじゃない、本当にいた」のだ。



今年の十三夜は、10月15日(火)のようだ。
栗や豆を使い、なにを作ってお月見をしようかな。
十三夜もきれいなお月様が見られますように。





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