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読書記録 | 「人生の健康」をテーマにした本
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京都の恵文社一条寺店さんで購入した1冊。
レストランの運営やケータリングサービス、食の教室を通して、長年に渡り自然食の大切さ、美味しさを発信しているたなか れいこさんの本です。
本書は、2012年出版の『たべるクリニック』に「大幅に加筆」された内容になっています。
『たべるクリニック』というタイトルと、表紙のみずみずしい人参のイラストから、食のみのお話かと思いきや、住まいのこと、衣類のこと、家族の介護のことなどが幅広く書かれています。
「人生の健康」をテーマにしたような本、という表現が近いかもしれません。たなかさんの心と体が、とっても素直に生きている様子が伝わってきます。
たなかさんの暮らしは、本来人間が持つ力を存分に活かしています。
同じようにできたら良いものの、今の社会の枠組みの中で、企業のいちメンバーとしてフルタイムで働き稼ぎ、近所のスーパーで買ったもので胃袋を満たす「ごくふつう」の暮らしをする私では、本書で書かれたことの実践はなかなか難しい部分も多くありました。
でも、買い物する際の選択に少しずつ意識を向けることはできそうです。
たとえば、たまに奮発して(栽培条件が)きちんとした野菜を買ったり、時間をかけて素材を味わうような料理を作るなど。
これから年を重ねてもずっと参考にできることばかりなので、時折読み直して、自分の暮らしに落とし込んでいけたらよいなと思います。