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【書評】『今度こそなりたい自分になる! 1冊まるごと「完コピ」読書術』

「後回しにしない方法」「ものごとを継続する方法」「残業しない仕事術」「誰でも簡単ダイエット」「イライラしない子育て術」

書店にいくと、ビジネス書、自己啓発書コーナーには、人の悩みの数だけ、書籍が並んでいます。

悩んでいるときに、売り場を眺めると、まるですべての本を読まなくてはいけないような気になってしまいますね笑

みなさんも「自分を変えよう」と、一度は自分で本を買ってみたり、職場の先輩や上司にすすめられた本を読んで、取り組んでみた経験があるのではないでしょうか。

最初はやる気にあふれているので、いろいろ行動してみるものの、忙しい毎日の中で、徐々に流されてしまい、結局いつもの自分に戻って「ああ、自分はダメだなぁ」なんて思ってしまった経験がある人も多いと思います。

ダイエットが成功するのは100人に1人、なんて言われているように、いくらいい情報をもっていても、取り組み方、継続の仕方が難しいんですよね。。

今回ご紹介する『今度こそなりたい自分になる! 1冊まるごと「完コピ」読書術』はまさに、いままで、成長しようと読書をしても、変わることができなかった、という人に「1冊の本」を使って、変わる方法を教えてくれる本となっています。

書籍の内容から、特に気になった箇所と感想をまとめましたのでぜひ、最後まで読んでみてください!


本の基本情報

著者:あつみ ゆりか
発刊:2024/12/9
出版社:PHP研究所

著者のあつみ ゆりかさんは、幅広い分野で多数のビジネスパーソンの学びを提供するサービスを展開しているSoZo株式会社の代表を務められており、「大人の学びプロデューサー」の肩書をお持ちの方です。

会社の社長をするような人だからできるのでは?と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
著者のあつみさん自身も、もともと読書が苦手であったり、出産育児のために、3年間専業主婦をされていて、仕事のキャリアとしてはブランクの期間がある中で、仕事が上手くいかない経験をされてきたとのこと。

その中で、編み出された、今回の『「完コピ」読書術』とはどんなものなのか、気になりますよね?

本書のテーマ

本書は、「1冊の本をとことん読み込み、その知識やノウハウを完全に自分のものにして、なりたい自分になる」ための読書法がまとめられた本です。

「たくさん読む」「速く読む」といった読書術が多くみられる中、たった1冊の本を「師匠本」として選び、その内容を自分が本当に身に着けられるまで、徹底的に実践する方法になっています。

また、本の装丁や内容の構成はもちろん、ページの色付け、余白のこだわり、そして、著者と編集者の本書への想いがたくさん詰まった一冊だと感じました!

どんな人におすすめか

本書は以下のような方に、特におすすめの書籍です。

  • 本を読んでもなかなか行動に移せない人

  • 読書の習慣がない、読者は苦手という人

  • もっと成長したい、目標を達成したい人

  • すでに持っている本を活用したい人

それでは、次の項目から具体的な内容に入っていきます!

たった「1冊」の本でいい

読書術といえば「本を早く、たくさん読む」「本の内容を忘れない」といった内容が主題の本が多いのですが、今回は、たった1冊の本をとことん使っていく、という読書術になっています。

「読書が苦手」「たくさん読むのはつらい」、という人には、とても取り組みやすい内容ですよね。

私は、こうやって書評を書いたり、読書についての発信を行っているので、平均よりも読書量は多い方だと思いますが、そもそも「たくさん本を読むこと」そのものに意味はないと思っています。

これは、たくさん音楽を聴いても作曲したり楽器が弾けるようにはならない、たくさんドラマをみたからと、脚本が書けたり演技ができるようにもならない、ダイエット動画をみても痩せない、といったことと同様で、「本の内容を実践したとき」にはじめて結果が変わってくるもの、だからです。

もちろん、特定の分野の知識を学びたい、といったときには、複数の本を多読して「知識、情報を得る」という使い方をしたり、マニュアルのように使って作業する、ということはありますが、読んだ後にアウトプットすることが決まっている場合になると思います。
(読書好きとしては、たくさん読むこと自体が楽しい、という部分もありますが笑)

実際は、1冊の本に、たくさんのノウハウや知識が詰まっているので、その1冊の内容だけでも実践すれば、大きな力になる、それが『「完コピ」読書術』の大きな魅力になっています。

運命の一冊、「師匠本」の選び方

冒頭でも書いたように、書店に行けばたくさんの本が並んでいますし、実際、書籍は1日に200冊新刊が出ているとも言われている時代です。

ベストセラー、今週のランキング、SNSで話題の本、などなど、素晴らしい書籍は、本当にたくさんあります。

どの書籍もすばらしいのですが、その本が自分にあっているか、は読んでみないと分からないことも多いです。

人にとってのベストセラーであっても、自分の抱えている課題や、状況に当てはまるかどうかは、また別問題なんですね。

本書の中では。たった1冊、完コピするべき本を「師匠本」と定義されています。
「師匠」というくらいなので、ついていきたくなるようなすごい人、ずっと一緒にいたくなるパートナーといったところです。

そんな本、どうやってみつければいいの?となるところですが、なんと、この「師匠本」は「自分の本棚に埋もれている」と書かれています。

自分の本棚を見返すと、仕事で悩んでいたときは仕事術やマネジメントの本、新しい趣味を始めようとしていたときは、趣味関連の本と「自分がなりたい姿」に関連する本が並んでいるはずです。

こうやって振り返ってみると、同じような本を何冊か買っていたり、同じ著者の本があったりと、自分が欲しいスキルや考え方が、改めて見えてきます。

すでに読んだ本で、すごく参考になったのに、いまは実践できていない、という本も師匠本の候補になってきますね。

自分のことを振り返りながら、師匠本を選んでいきましょう。

本に書かれた「奥義」を見つける

はい、師匠本のあたりから独特の表現がありましたが、ここでは本の「奥義」をみつけていきます。

実はこの書籍、ドラゴンボールやワンピース、スラムダンク、キングダムなど「マンガ」に関連する単語や、名台詞が散りばめられていて、読みやすく、そして面白いんです笑
読書術の本ですが、読書が苦手、という方でも読みやすいのがうれしいポイントですね。

「奥義」とはなんでしょうか?書籍からの引用となりますが、
必殺技=「かめはめ波」
奥義=「足腰を鍛える」

と定義されています。

例えば、仕事の場でも、上司の、指導するときの言い方であったり、資料のデザインをまねるといった表面的な部分だけを真似してしまうケースがありますが「厳しくて怖いけど、いつも真剣で信頼できる上司」、の「厳しくて怖い」の部分だけを真似したり、なんてことも。。。

大切なのは、仕事への真剣さであったり、なぜ、その考え方をしているのか、といった部分のはずです。

ドラゴンボールの悟空も「かめはめ波」が無敵の技なのではなく、普段の修行であったり、悟空のキャラクターそのものが魅力ですよね。

選んだ師匠本の中から、「必殺技」につながるコツ、となる「奥義」を見つけて、実践して、身に着けること。
たった一冊の本であっても、師匠と呼べるような本を選び、その中から奥義を見つけて実践することで、必ず、成果につながっていくはずです。

まとめ

今回は読書を通して自己成長したいと考えている人にとってもおすすめの『今度こそなりたい自分になる! 1冊まるごと「完コピ」読書術』をご紹介しました。

実際の書籍の中では、詳細な師匠本の選び方、書籍の中から重要な箇所をピックアップする「なるほどリスト」の作り方、継続、実践していく方法と『「完コピ」読書術』のノウハウが、とても分かりやすく、そして読みやすく、著者の想いとともに、まとめられています。

ぜひ、読書が苦手な方、また読書術に関連した書籍を何冊か知っている、という方にも読んでいただきたい一冊です。

気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみていただければと思います。

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本書は、著者のあつみ ゆりか様よりご恵贈いただきました。
この場でお礼を申し上げます。
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最後まで読んでいただきありがとうございましたmm

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