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【書評】『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』

休日も仕事のことをぐるぐる考えてしまい、楽しめない
「最近、忙しくて気持ちがずっとそわそわしている」
「やることが多すぎて、集中できていない」
「仕事中には家族のこと、家族といるときは仕事のことを考えてしまう」

PCやスマホ、インターネットで便利になった反面、入ってくる情報量は増える一方、仕事でもツール、AIなど新しいものが導入されていく中で、タスクの量は増えるけど、仕事が減った感覚はない。

なにかに取り組みながら、あの資料も作らなくては、連絡を入れておかないと、支払いはいつまでだったっけ、など、いつも気が散って集中できない感じがしている方も多いと思います。

後でやることをメモしていくと、気が付けばデスクが付箋だらけになっていたり(苦笑)

今回ご紹介する『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』は、「いまここ」に集中するマインドフルネスの方法を学び、仕事でもプライベートでも集中できる時間が増え、自分の思考、そして心もすっきりとできる方法を学べる一冊となっています。

また、他の書籍との違いとして、マインドフルネスを学べるだけでなく、日常で使える48個の活用事例がついているので、すぐに取り入れられるのがうれしいポイントです!

書籍の内容から、特に気になった箇所と感想をまとめましたのでぜひ、最後まで読んでみてください!


本の基本情報

著者:中村悟
発刊:2024/11/15
出版社:日本実業出版社

本書のテーマ

本書は、「1分間」という短い時間からでも始められるマインドフルネスで、心を整え、日常をより穏やかで充実したものに変える、そして、その瞬間瞬間、1日という日を大切に過ごせるよう、読者の生活が変化していくよう、書かれた本になります。

著者の中村悟さんは「マインドフルネス・メッセンジャー」の肩書をお持ちで、「一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート」という、マインドフルネスを通じたリーダーシップ研修などを行われている法人の理事も務められている方です。

なんと、これまで合計15,000人以上に、研修やワークショップなどを提供されてきたとのこと。マインドフルネスについて、これだけの実績のある方なので、本書の内容もどのようなものなのか気になりますね!

どんな人におすすめか

本書は以下のような方に、特におすすめの書籍です。

  • ストレスが多く、気持ちを整えたいと思っている人

  • 忙しい毎日の中で簡単にリフレッシュできる方法を探している人

  • マインドフルネスに興味がある人

  • 心の余裕を持ち、穏やかな日々を過ごしたいと考えている人


それでは次の項目から具体的な内容に入っていきます!

どれだけ集中できているか

「1日の生活の中で、いまやっていることと違うことを考えている時間はどれくらいあるでしょうか?」本書は、こんな一節から始まります。

冒頭でも書いたように、仕事中でも、プライベート中でも、他のことを考えて気が散ってしまう、イライラ、モヤモヤする、休日なのに仕事のことを考えてしまい楽しめない、といった悩みは、多くの人が抱えているものかと思います。
つまり、「その場面」に集中できていない時間がたくさんある、ということですよね。

本書によると、ハーバード大学の研究で、「何かをしているときに別のことを考えている時間」は、なんと平均で「47%」もある、のだそうです!

なにかに取りくんでいるときでも、約半分ほどの時間は別のことを考えてしまっている、ということですね。

心当たりはあるものの、ここまでのパーセンテージと言われると、かなり驚きますよね。。
振り返ると、人に言われたこと、他のタスク、家庭のこと、またスマホやスマートウォッチでいつでも通知も飛んでくるので、より集中しづらい環境になってきているところもありますね。

本書では、マインドフルネスという言葉の認識あわせ、短時間で取り組めるワーク、日常に即した具体例を通じて、徐々に、「いまここ」に集中できるような内容が多数掲載されています。

ジャーナリングで自分の本音に気づく

ジャーナリングとは、「書く瞑想」とも呼ばれており、自分の気持ち、状況などを紙に書き出すことで、心を整えるワークになります。

パソコン、スマホやタブレットが登場してからは、すっかり手書きをする機会が減っている方多いかと思いますが、このジャーナリングは、紙にペンを使って手書きすることが推奨されています。

パソコンで文章を打つよりも、手書きの方が、手の動きと頭で考えていることのスピード感が一致することであったり、メールに慣れていると、ついつい、「正しい」文章を書こうとしてしまいますが、これも手書きであれば、思いつくままに書いていくことができます。

本書では、1回3~5分程度の時間で、「いま感じていること?」などテーマを決めて書きだしてみる、そして、書いた内容を30秒程度で読み返す、という方法がおすすめされています。

頭で考えているだけでは、ぐるぐると同じことを考えてしまい、なぜすっきりしないのか、分からないこともありますが、このように紙に書き出した内容を、読み返すことで、自分の感情や、気になっていた部分を知ることができ、また客観的に見ることができるので、対応方法を思いついたり、そもそもなんでこんな小さいことを気にしていたんだろう?と書くだけで解決してしまうこともあります。

朝の時間、仕事を始める前、寝る前など、決まった時間に取り入れてもいいですし、気持ちがそわそわしたとき、仕事でプレッシャーを感じたとき、人間関係でモヤモヤしたおき、など、ノートに短時間で書きだしてみる、ということを習慣にしていくと、頭だけで考えているよりも、区切りをつけて、やることに集中しやすくなりますね。

普段の悩みだけでなく、もっと大きな、将来の不安、これからやりたいこと、など、自分に向き合って考えたいときにも、とても有効なワークになっています。

「心ここにある」状態で過ごす

食事をするときに、パソコンで仕事のチャットやメールを見ながら、プライベートでもスマホやテレビをみながら、という方もいらっしゃると思います。また、単純に忙しく、味わう間もなく、急いで食べているといったこともありますよね。

このような状態も、食事にという「いまここ」に集中するのではなく、まさに別のことを考えているのではないでしょうか。

またタイムパフォーマンス(タイパ)という言葉がでてきたように、食事をしながら動画を見る、といった一度に、複数のことを平行して行うことが、よいという考え方や、ショート動画の流行、Youtubeでも半数近くの動画が、1.2倍速などで閲覧されているというデータもでてきているそうです。

もしかしたら、効率的な反面、マルチタスクになっていることで、疲れやストレスにつながって、どんどん集中できない状態になっている可能性もありますね。

食事であれば、まず見た目や香りを楽しむ、口に入れたらその食材ひとつひとつの味や食感を楽しんでみる。
好きなお店にいったら、そのお店で使われているものの香りやBGMを感じて、なぜ、自分はその場所が好きなのだろうと考えてみる。

洗濯ものをたたみながら、服の素材を感じてみる、ほつれはでていないか目を凝らしてみる。

人と会話するときもスマホはおいて、相手のことを見て、会話に集中してみる。

タイパとは逆の考え方かもしれませんが、このように「いまここ」に集中していくことがリラックスすることにつながり、頭や心がすっきりすることにつながります。

本書の中でも、自宅、仕事、人間関係、休日、と様々な場所、場面でマインドフルネスに過ごす方法が、たくさん掲載されています。

いきなりすべてを取り入れるのが難しくても、取り組みやすいものから1つでも意識してみると、より習慣化しやすくなるのでおすすめです。

とくに食事を味わってゆっくり食べることは、取り組みやすいですし、健康の面でも特におすすめできるかと思います。

まとめ

今回は、忙しい現代人が抱えるストレスや悩みを解消し、より豊かな人生を送るためのヒントを学べる『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』をご紹介しました。
「マインドフルネスって難しそう」と感じている方でも、日常の中でとりれやすく、 今日からでも実践できる具体例がたくさん紹介されているので、ぜひ手に取ってみてください。

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本書は、著者様よりご恵贈いただきました。
この場でお礼を申し上げます。
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最後まで読んでいただきありがとうございましたmm

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