りんご可愛や、可愛やりんご
2019年の台風19号で被災された長野の農家さんを応援するようになってから、今までは「紅玉、王林、その他」くらいしか意識していなかったりんごの品種が気になるようになりました。
流通網の発達により、子供の頃よりも多くの品種が手軽に手に入るようになったからだと思います。
ぶどうに引き続き、これまで食べた品種とその特徴をご紹介します。
秋映
今年、最初にお取寄せしたのがプルプロ農園さんの秋映でした。
皮の濃い紅色が特徴の秋映。
千秋とつがるを交配して生まれた長野県のオリジナル品種。シナノスイート、シナノゴールドと合わせて「信州りんご3兄弟」と呼ばれているそうです。可愛い。
しっかりと歯応えもあり、ジューシーで甘みが強く、それに相応しい酸味もあるので味が濃く感じられます。香りも良いので、皮を煮出してアップルティーにしたいですね。
サンふじ
こちらもフルプロ農園さんからのお取寄せをしてから気に入って、リピ&スーパーでも買うようになりました。
国光とデリシャスを交配した品種で、世界各国で栽培されるようになり、世界中で一番多く生産されているりんごだそうです。
スーパーで見かけるのも「ふじ」や「サンふじ」が多いですね。
蜜が入りやすくシャキシャキと食感も良く、甘味も強い「ザ・りんごらしいりんご」
「サン」がつくかつかないかの違いは袋をかけずに栽培しているかどうか、の違いだそう。
袋をかけずに太陽の光をたっぷり浴びることで甘味の強い美味しいりんごになるんだそうです。なるほど。つがるにも「サン」がつく、つかないがありますね。
あいかの香り
こちらもフルプロ農園さんのお取寄せです。
初めて聞いた品種なので気になってお取寄せしました。まだあまり一般に出回らない希少品種だそうです。
長野県で生まれたふじの自然交雑種で、黄色味の強い果肉はサクッとした食感でこくのある甘みと特徴ある香りがあります。
紅玉
『美味しんぼ』にかぶれているので、製菓に使うりんごは必ず紅玉を買っていました。
名前の通り濃い紅色の果皮で酸味が強く煮崩れしにくいので製菓や加工にむいています。
生食する人はあまりいない印象です。
果皮の色が濃いので、コンポートなど作る時に一緒に煮出すときれいな色がつくのも特徴です。
シナノスイート
秋映、シナノゴールドと合わせて信州りんご三兄弟の1つ。
果汁たっぷりでジューシー!
シャクッとした食感も良く、サラッとした爽やかな甘みでいくらでも食べられてしまいます。
シャクッとしたりんごらしい食感も心地よいです。
恋空(あおり16)
最寄りスーパーに並んでいたので買ってみました。
あかね×レロ11と夏緑の交配種
あおりは青森県りんご試験場の略で、恋空は商標だそうです。
早生種なので小さめでコロンとしています。果肉は柔らかく酸味は控えめ、皮をむくと一見桃のような薄いピンク色でかわいいです。
未希ライフ
こちらもスーパーに並んでいたので買ってみました。(2021.09.07 更新)
千秋とつがるの交配種。
NHK大河ドラマ「いのち」に演技指導協力をしたことから、主人公未希と「いのち」=ライフから「りんごの未来に希望を」との願いを込めて命名されたそうです。
早生種なので小ぶりで食べ切りやすく、りんごらしいサクッとした食感、甘みと酸味のバランスが良いですね。
おぜの紅
早生にしては濃い色付きが特徴的。(2021.09.16 更新)
群馬県と農研機構が開発した森岡47号から自然交雑で生まれた品種です。
400g近くなるものもあり早生品種としては大玉のようです。
果肉はやや柔らかめ、爽やかな香りと適度な酸味、上品な甘味でバランスの良い美味しさでした。
高徳
最寄りスーパーと吉池に並んでいて気になって購入しました(2021.12.13 更新)
東光の自然交雑種。
小ぶりで蜜入りがよくとてもジューシーです。
果肉はやや固めで食感がよく、強い甘味とそれを支える酸味もしっかりあり濃厚な味わい。
パイナップルを思わせる華やかなか香りが鼻腔に抜けて後を引く美味しさ!!
王林
青りんごで1番好きな品種が王林です。
ゴールデンデリシャスとつがるの交配品種でふじ、つがるに次いで多く生産されている青りんごの代表的な品種です。
独特の爽やかな香りがあり、パリッとした食感と強い甘みとそれに相応しい酸味がありジューシーです。
トキ
意外とまだ食べてなかった青リンゴ。
王林と紅月の交配種ですが、のちに遺伝子検査で紅月ではなくふじらしいと判明したと言ういわく付きの品種です。
果肉はシャクッとした固めの食感で爽やかな酸味もありジューシーです。
王林らしい爽やかな香りも強くとても好みでした。
青林
最寄りスーパーに並んでいて購入しました。
(2021.12.13 更新)
レッドゴールドとふじの交配種。
王林を思わせる芳しい香り、適度な酸味があり果肉はやや固めでシャッキリとした食感です。
スッキリとした甘さがあってとても美味しいです!
星の金貨
青山ファーマーズマーケットで農家さんから買いました。完全に名前で選びました。
ふじに青り3号を交配した品種で、正式品種登録名は「あおり15」で「星の金貨」は青森県がつけた商標登録だそうです。
りんごの名称、奥が深い…
果皮は薄黄緑色。
酸味が少なくシャクッとした食感。
甘味はそんなに強くないため、食後のデザートにサラッと食べたい味。
ぐんま名月
Twitterで、スーパーにお勤めの青果担当の方おススメの青りんごとのことで最寄りのスーパーで購入。
「ぐんま名月」「名月」「名月りんご」との表記を見かけますが、どれも同じ品種だそうです。
あかぎにふじを交配して群馬県で生まれた品種。蜜が入りやすく、ジューシーで甘味が強いのが特徴です。
森のかがやき
こちらもファーマーズマーケットで購入。
つがるにガラを交配して果樹研究所で生まれた新しい品種です。
果皮の黄色味が強く、独特の香りがあり、ジューシーで甘味が強いのが特徴です。
農家さんは「香りが特徴的で強いので、この香りが苦手と言う人もいるくらい」とおっしゃっていました。
ラフランスのような上品な香りでとろりとこくのある甘さ。甘過ぎずサクッとした食感。
パキッとしたわかりやすい味ではなく、かみしめて味わう美味しさです。
グラニースミス
Twitterでおススメして頂いたりんごです。
オーストラリアでマリア・アン・スミスさんが発見した品種で、ビートルズの「アップルレコード」に使われていることでも有名ですが、これぞ青りんご!と言うべき緑色の強い果皮も特徴です。
酸味が強く加熱しても煮崩れしにくく、加熱により香りが増すため製菓にむいています。
シナノゴールド
信州りんご三兄弟の一つ。ゴールドの名にふさわしい美しく果皮が特徴的です。
ゴールデンデリシャスに千秋を交配した品種。
シャクシャクと心地良い食感とジューシーな果汁感、甘味も強く、それを支える適度な酸味がありバランスが良いです。
果肉がしっかりして崩れにくいのでお菓子作りにも向いているそうです。
はるか
最寄りスーパーで購入しました。(2021.12.13 更新)
岩手大学農学部て生まれゴールデンデリシャスの交雑種。
教授のお孫さんの名前から命名されたそうです。
シャキッとした歯応えと程よい酸味でしっかり甘さがあり美味しい!蜜も入ります。
こうこう
最寄りスーパーに並んでいて購入。(2021.12.13 更新)
群馬県で生まれた弘大1号とふじの交配種。
一部少し皮が赤くなるものもあるそうです。
酸味は控えめで甘みが強くややしっとりとした食感です。
紅の夢
最寄りスーパーに並んでいて購入(2021.12.19 更新)
弘前大学で研究中に偶然生まれた交雑種です。
真っ赤でつやっつやな皮に包まれ、果肉も紅に染まってます
皮の艶感や紅さ具合から紅玉が入っていそうですね。
キュンとした酸味があってシャリっとした食感
甘みもありますがしっかりとした酸味が立っているので加工にも、そのまま生食にも美味しいです。
今回ご紹介したりんごは都内で入手出来た一部ですが、品種によって産地が特定されるものもあり、面白いですね。
お気に入りのりんごと出会って、楽しいりんごライフを!