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食品ロス削減って何をしたらいいの?:家庭で出来る食品ロス削減[野菜編]

さて、入門編を書いてから随分間が空いてしまいましたが、今回は野菜編です。

入門編はこちら↓

今回は特に野菜のロスを減らす方法について考えたいと思います。

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野菜って、加工品ではないので消費期限が分かりにくくて、しばらく忙しかったりすると「つい、うっかり」存在を忘れて萎びてしまったり傷んでしまったりしますよね…

我が家では、実家から大量の野菜が届く時があるので結婚するまでは結構ダメにしてしまうことも多かったです。1人暮らしなのに、段ボール箱いっぱいに詰めて送ってくれるんですよ…(ありがたいんですが…)
結婚して家族が出来てからは、ようやく無駄にする事が減りました。

まず、大量に届いて困るものに関しては、早急に対処します。近所に住む友人知人にお裾分けします。
もし、そのような間柄の友人がいないのであればジモティなどの地域限定サービスで募集するなどもアリかなと思います。

その他の、適量をストックしていたけれど、色々な理由で食べられなかった場合、加工や再生産する事で捨てる部分や量を減らす事が出来る場合があります。

その大前提として1つ覚えておいて欲しいことは
 

「野菜は生きている」

 
と言うことです。

肉と魚は完全に死んでいますし、野菜は自分では動けませんのでなかなかイメージしにくいかと思いますが、野菜は、生きています。
具体的には、野菜、玄米、果物、豆類、です。

わかりやすいのは、豆苗や小ネギ、貝割れ大根など、根が付いたままの状態で売られている野菜達でしょうか。
可食部をカットした後、根の部分を水に浸けておくと新しい芽がどんどん伸びてきますよね。こちらの記事でも、豆苗の二期作についてご紹介しています。

玄米も水に浸けておくと発芽します。発芽玄米が市販されていますし、自家発芽させている人もいますよね。

野菜は生きているから、「新鮮な状態」ではなくなっても、捨てずに再生または再利用が出来るのです。その方法をこれからいくつかご紹介致します。(魚や肉に関しては、肉・魚編で解説します。)
 

大根、人参、かぶなど生で食べられる根菜類

生で食べられる大根、人参、かぶは、クセもなく子供から大人まで食べやすい代表的な野菜です。
ただ、大根などは特売で1本買っても世帯人数が少ないご家庭では無駄にしがちな野菜でもあります。また、かぶなどは葉付きで買ったものの、葉はすぐに黄色くなってしまうので、葉が黄色くなっただけで下のかぶごと捨ててしまう人もいるんだとか…
これを読んだからには絶対やめて下さい!

かぶや大根、人参を葉付きで買った場合、出来れば買ったその日のうち、無理でも翌日中には葉が伸びている根元の一部を付けた状態でカットしてしまいましょう。
大根や人参自体に葉が伸びる部分が付いていると、葉を伸ばそうとせっかく貯めた栄養を葉に取られてしまうのです。これは葉付きの場合のみで、葉付きでない大根や人参などは、傷を付けない方が長持ちします。

その野菜に適した保存をしていても、いずれは萎びたり、痛んで来たりしますが、少しくらい萎びてしまっても慌てないで大丈夫です。
腐ってどろどろに溶けてしまっていなければ、刻んで干しておきましょう。

自家製切干大根と思えば良いのです。
人参やかぶなども普段良く使う切り方で切って干しておくと、保存がききますし、少し水に浸けただけで戻りますし、味がしみこみやすくなり、いいこと尽くしです。

 

じゃがいも、さつまいもなど、生で食べられない根菜類

じゃがいも、さつまいもなどの芋類は、ちょっと油断すると皮が緑色になって来たり、芽が生えてきたりしますよね。
その場合は、芽や根を完全に取り除けば食べられるのですが、やはり蓄えた栄養を発芽に使ってしまうので、食味は落ちてしまいます。

こうなってしまったら、無理に食べるよりも再生産しましょう。
もし、庭やプランターなどがあれば、植えておくとまたじゃがいもやさつまいもが収穫出来ます。

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もちろん市販されているような美味しい味に栽培するには肥料や水やりなどに工夫が必要ですが、プランターでも植え過ぎなければこの程度は収穫出来ます。

庭やプランターなど土で栽培出来る環境がなければ、深さのあるお皿や容器に水を入れて、水耕栽培で観賞用として育てるのも一つの方法かと思います。里芋やさつまいもの葉っぱの形は面白いですし、都心では野菜の葉を見る機会が少ないので、親子で楽しめるかと思います。ちなみにヘッダー画像は生姜ではなく、しばらく埋めておいて収穫した菊芋です。

 

レタス、キャベツなどの葉物野菜

葉物野菜は、キャベツや白菜のように結球するものと、ほうれん草や小松菜などのように、結球しないものがあります。

結球する葉物のうち、ゆるく結球するレタス類は、根元の断面から爪楊枝を2〜3本刺して成長点を壊すことで長持ちします。
キャベツの芯をくり抜いておくのと同じ効果があります。

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白菜も中心に成長点があるので、カットで買ったのであれば内側から使うと長持ちします。

葉物は、痛み始めたらあっと言う間なので、上記のようなもちを良くする知恵を知っておくと良いですね。

キャベツや白菜などは干すのも良いのですが、気温が上がると痛みやすくなるのでご注意下さい。

ほうれん草や小松菜などの結球しない葉物野菜は、一度全体を水で濡らしてキッチンペーパーなどに包んで保湿すると長持ちします。
小松菜の根元は切るとバラの花のような断面になるので、お野菜ハンコをする時におすすめです。

 

きゅうり、ナス、トマトなどの果菜類

夏野菜に多い果菜類は葉物野菜に次いで痛み始めてしまうとリカバリーが効きにくい野菜です。

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ナスを放置してしまうと、タネの部分が茶色く果肉が固くなります。こうなると、浅漬けや炒め物で美味しく食べるのは難しいので、ミートソースなどの具材として形が無くなるまで煮込んでしまったり、ババガヌーシュなどのペーストにしてしまうのも1つの方法です。

きゅうりもタネが固くなって身が締まってしまったら、炒め物やスープ、ピクルスにすると食べやすくなると思います。

春野菜の緑色の豆類も傷みやすいのでなるべくお早めに。

 

大豆や小豆などの乾燥した豆類

大豆や小豆などの乾燥した豆類は、日持ちがしますので備蓄にぴったりですが、水で戻した後は速やかに調理しましょう。
数個取っておいて、芋類同様土に蒔いて栽培もできます。
 

色々工夫したところで、どうしてもダメにしてしまう事もあるかもしれません。
その場合は、生ゴミを堆肥に変えるコンポストがあるとゴミとして捨てる野菜を減らせます。

ただ、庭やプランターがないのであれば作った堆肥の使い途に困るので、捨てるのも仕方ないと思います。(ご近所に配るなどが出来ればいいですね。)
庭がなくても使える都市型コンポストについては、こちらでご紹介しています。

是非お試し頂ければ幸いです。

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古谷 真知子:家庭料理のコンシェルジュ
試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!

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