洋梨のとろりと濃厚な甘さの虜です
果物食べ比べ系記事もすっかりシリーズ化して来ましたね。
ぶどう、りんご、柑橘類に続き、今回は洋梨です。
え、洋梨なんてそんなに色々種類なんてあるの?
と思われますでしょ?
確かに柑橘類やぶどう、りんごに比べたらそんなに多くはないのですが、大好きな果物の1つなので、少しずつご紹介しますね。
洋梨との出会いは大学時代に遡ります。
当時、新宿高野のメルマガを購読しており、新商品の試食イベント(会費制)の案内があり、大好きないちごだったので出かけて行きましたところ、いちごだけでなく洋梨とのペアスイーツだったのです(洋梨だけに)
私が幼い頃は洋梨はまだ貴重な高級品で国産品もまだほとんど流通しておらず、缶詰の洋梨くらいしか食べたことがなく、あまり良い印象が無かったのです。
ところが、高野で食べた洋梨(ラ・フランス)がとろけるような美味しさで衝撃を受けたのです。
「なんだコレは!梨じゃない!」
和梨とはあまりにも味も食感も香りも異なる美味しさに、洋梨の魅力に取り憑かれてしまいました。
そんな出会いもあって、大好きな洋梨です。
では、早速ご覧下さい!
※最終更新 2024.11.12
ル・レクチエ
果物の女王と言われることもある、ル・レクチエ。大好きな洋梨の1つです。
熟すと果皮が美しい黄色になるのが特徴的ですね。サビ(茶色い斑)がほとんどないのも特徴のひとつでしょうか。
言わずと知れた高級品です。
芳しい香りととろけるような滑らかな食感、強い甘味が特徴の洋梨です。
シルバーベル
育成者の鈴木寅雄さんの「鈴」を取り、シルバーベルと名付けられたラフランスの自然交雑種だそう。
ラフランスより少し大きめで縦長く、強い甘味と程良い酸味があり、柔らかい食感が特徴です。
ラ・フランス
日本で1番多く栽培されている洋梨で、本家のフランスでは手がかかるのであまり作られなくなっているのだそう。
ジューシーで柔らかく、甘味が強くそれを支える程良い酸味があります。食感はややしっかりめ。生ハム巻いて食べたら美味しいですよね!
ゼネラル・クラーク
皮に茶色い斑(サビ)が多く、熟すと黄色くなります。
青森県がフランスから苗木を取り寄せて導入した品種だそうです。
かなりの大玉で、果汁がたっぷり!
しっかり甘さがあり酸味は控えめ。柔らかな食感の果肉がとても美味しいです。
バートレット
イギリスのウィリアムズ・ボン・クレティエンと言う品種ですが、アメリカで栽培、流通させたバートレットさんが知らずに自分の名前にしてしまったと言う面白品種です。
お手本のような美しい洋梨型。
洋梨にしてはやや酸味があり、香りが良く滑らかな食感です。
完熟するまでは果肉が固いので缶詰などの加工用にもされているそうです。
甘さはあまり強くないのでコンポートにすると香りの良さも活かせてより美味しく食べられそう。
オーロラ
マルゲリット・マリーラとバートレットの交配種で、いかにもな洋梨型になります。
果肉はとろけるように滑らかで柔らかく、とてもジューシーです。
適度な酸味もあり香り高く芳醇な味わいです。
かなり好みでした。
食べ頃がわかりやすいのも嬉しいですね。
(黄緑→ゴールド)
マルゲリット・マリーラ
フランスのリヨン郊外でマリーラ氏が発見した大型の西洋梨で、妻の名前マルゲリットを命名。
美しい洋梨型で香り高くジューシーな洋梨です。
滑らかな舌触りで適度な酸味が支える上品な甘さが愛する人の名に相応しい美味しさ!
ジェイドスイート
北海道農業試験場で生まれたマルゲリット・マリーラとブランデーワインの交雑種。
甘みが強くとても果汁も多い品種です。
(追熟していたら食べ頃を逃してしまったので、いずれリトライします)
カリフォルニア
マックスレッドバートレットとコミスの交配種。
名前の通りのアメリカ生まれの洋梨です。
果皮の美しい赤い色と芳醇な香り、上品な甘さ、滑らかでとろりとした食感が味わえます。
バラード
シルバーベルの生まれた山形県立園芸試験場で生まれたバートレットとラフランスの交配種です。
熟すと果皮が黄色くなり食べ頃がわかりやすいのがありがたいです。
香り良く、強い甘味を支える適度な酸味もあり、とろりとした舌触りとほぐれるような食感が魅力です。
グランドチャンピオン
ゴーラムの突然変異種とされていますが、ウィリアムとジョセフィン・ド・マリネスとの交雑種との考察もあり、アメリカやヨーロッパでは根強い人気がある品種です。
全体に茶色のサビが覆い、熟すと金を帯びた茶褐色になります。
ルレクチエを思わせるシルキーな舌触りで香りも良くジューシー、酸味がしっかりあって甘みもあり濃厚な味わいでとても好みでした。
メロウリッチ
ミクルマス・ネリスとラフランスの交配種で山形県のオリジナル品種。
果皮全体にサビが出る見た目に特徴がある洋梨です。
香り高く、甘さもあり、適度な酸味もあるので濃厚な味わいが楽しめます。
食感はややしっかりめなので、生ハムなどと合わせてつまみや前菜的に食べるのも良さそうです。
ウィンターネリス
ベルギー原産の洋梨。
秋(11月)に収穫し、追熟して冬(2月頃)に食べ頃になることから名付けられたとか(諸説あり)
皮を剥くと果汁がぽたぽたと流れてくるくらいジューシーでほのかな酸味もあり、上品な甘さで舌触りもなめらかで美味しい!!!
11月に購入しましたが、数日で食べ頃になりました。
2月まで放置しなくて良かった…
コンファレンス
レオンレクレールデラバルの交雑実生とされている品種。
英国梨会議で1等を受賞したことに由来しているそうです。
追熟失敗してスカスカになってしまったので、味の特徴などについてはまた改めて更新します。ごめんなさい…
コミス(ドワイアンヌ・デュ・コミス)
フランス・アンジェ地方にあるコミス・ホルティコール果樹園で生まれて、今なお愛される品種です。
上品な甘さととろけるような食感、気品ある香りが魅力的な洋梨。
栽培が難しく「幻の洋梨」と呼ばれることもあるそうです。
リーガルレッドコミス
コミスの枝変わりと言われている品種です。
滑らかでとろけるような舌触りとジューシーな果汁、芳醇な香りが特徴です。
果皮が赤い品種は希少性が高く贈答用として喜ばれるそう。
追熟すると縞目が出るとのこと。
スタークリムソン
品種名に関する情報が得られず、謎の洋梨です。
鮮やかな赤い色が特徴の早生種の洋梨です。
濃赤色が赤くなったら食べ頃だそう。
果肉は乳白色でとろりとした舌触り、やや酸味があり、甘さもしっかり感じられます。
メープルレッド
山形県で栽培されている来歴不明の皮が紅く色付く洋梨。
レッドバートレットの交雑種とも言われており、小豆色に近い色から熟すと鮮やかな紅色に変化します。
程よい酸味があり濃厚でジューシーなので洋梨特有の芳醇な香りが口いっぱいに広がります。
皮はやや厚く固めでザラつきと粒感がある
色々な洋梨、楽しんでみて下さいねー!