『 投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント』の感想

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投資について勉強したいと思い購読この手の本は私自身がその分野に足して無知なため内容の正否はは判断できないためいつもの点数付けは控えようと思います。


まずはしっかり貯蓄をしよう!

投資を始める前にまずはしっかり貯蓄をしよう。投資を始めるためには必ずいくらかのお金が必要になってきます。
そのお金をしっかり自分の収入から捻出できるようにすることが投資のための第一歩です。

でもつい無駄遣いをやめられないという人も多くいると思いますが、節約のために色々ルールを設けたりしてやり始めると工夫したりすることが次第に楽しくなったりしてきます。
配偶者と必要な物と必要じゃない物をしっかり話し合って決めて二人が必要な物は惜しまず買うというような無理はしない範囲でしっかりお金をためていくといいでしょう。

逆にお金を借りている状態、カードローンなどは絶対にしてはいけないことの一つです。
カードローンには当然利息が付き利息は福利でどんどん膨れ上がっていきます。まさに『時は金なり』と時間が金を奪っていく要因になりかねません。

逆に利息を自分がもらえる側に回ることができれば少ない額で大きな利益を上げることもできるので利息を払う側ではなく受取る側になるようにしましょう。

どういう投資をすればよいのか?

この本では基本的にはローリスク・ローリターンの投資を推奨しており、とくに強く押している投資は『インデックス・ファンド』です。
『インデックス・ファンド』の対になる言葉に『アクティブ・ファンド』という言葉があり、アクティブ・ファンドとは「〇〇の会社の株式を買おう」というような感じで銘柄を指定して購入する投資方法です。
それに対してインデックス・ファンドは銘柄を選ばずに市場全体に投資を行うというものです。

このインデックス・ファンドのメリットは市場全体に投資するので特定の会社の株価の上がり下がり程度では影響が出ずに、全体的に不況で価格が下がっているなど大きな変動がないと影響が起きにくいローリスクなメリットがあります。

しかし当然のごとく「こないだ買った株が倍になってる!」といったような急激な価格上昇もないため最初に投資と聞いてイメージするような株式投資で大儲け!な投資とはかけ離れたものになります。

「それだとあんまり儲からないんじゃないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、逆に銘柄を選んで購入するアクティブ・ファンドで儲けられる利益率とインデックス・ファンドで儲けられる利益率ならどちらのほうが勝っているでしょうか?

実はこれはあまり差がないそうなんです。
むしろ売り買いにプロのアドバイスが必要になる際の手数料がかかるぶんアクティブ・ファンドのほうが最終的に利益が下回るそうです。

基本的に誰かが利益を出せば誰かが損を出す俗に言うゼロサム・ゲームで考えれば投資の世界で利益を上げているのはごく一部のプロの投資家達でしょう。
そんな人を相手に素人の投資初心者が勝負をするとしたら勝敗は見えています。

それに比べてインデックス・ファンドは全体での上がり下がりになるので大暴落などのリスクは少なく長期的な保有をすれば最終的に殆どの場合で利益になるというのがこの本で資料をもとに紹介されています。

よほど卓越したプロ投資家でもない限りインデックス・ファンドに投資するほうが正解と言えるでしょう。

リスクを避ける方法とリスクへの向き合い方

こちらの本ではリスクを回避するための方法の一つとして『リバランス』と『分散投資』というものが紹介されています。

『分散投資』とは少し投資を知っている人ならばおそらく皆ご存知であろうと思いますが、一つの投資先に絞って投資するのではなく多くの投資先に投資して大暴落などで全財産を失うリスクを避けようと言うものです。

そしてもう一つの『リバランス』というもの、私はこの方法は知らなかったので大変興味部かかったのですが、例えば債権と株式に分けて投資するとした場合に債権には70%、株式は30%というように投資割合を決めてしまうという方法です。

まず最初に債権には70%、株式は30%の割合で投資を行ったとします。
翌年債権が半分の価格に暴落し、株式が倍の価格に高騰したとします。そうするとそれぞれの資産価値が変わり投資の割合に変動が起こります。
変動したあとの割合は債権:約37%、株式:約63%になります。
そうしたらもとの債権:70%、株式:30%の割合になるように売り買いを行います。
割合が減っている債権は買い増し、割合が増えてしまった株式は売出します。
「えっ?せっかく上がってるのに売っちゃうの?しかも暴落した債権を買うなんて危険じゃない?」と思うかもしれませんが、この考え方が投資を行った時に起こる間違った考え方なんです。
本来、投資で儲けるためには「安い時に買い、高くい時に売る」というのが基本的な原則です。
しかし昨今またビットコインが高騰しているとニュースが流れて来ますが、そうなると「価格が上がってる!買わなきゃ!」と原則に外れた考えをもってしまうのが人の習性です。

このリバランスという方法はルールに基づいて「安い時に買い、高い時に売る」という原則に外れないための考え方なのです。

そして分散的に投資しているメリットとしてこの割合をきちんと決めて維持すれば最終的にリバランスをしたおかげで利率が上がる結果になります。

投資においてもっとも避けなければならない状況は取り返しがつかないような大きな損失を出し強制的にリタイアせざる得ない状況に置かれてしまうことです。
そのためには儲かるための原則を正しく理解し、それに外れない投資方法に徹する必要があります。
しかし、人の感情で暴落していたら購入をためらい、高騰していたらもっと買ったほうが良いのでは?という気持ちに駆られます。

さらに投資を進めてくるプロのファンドマネージャーの多くの給料は投資の利益ではなく投資を売り買いした際に発生する手数料で賄われており、当然ファンドマネージャーはあなたに活発な売り買いを求めてきます。長期的に持とう!と決心してもマーケットは常に売り買いの衝動を与えてきます。

これをこの本の中ではMr.マーケットというセールスマンに例えられます。

投資において大切なことは感情を持ち込まず堅実な分散投資を行い、大きなミスを犯さずに忍耐強く向き合いことです。

人生を豊かにするための投資の原則

この本で紹介されている人生を豊かにするための投資方法を「KISSのポートフォリオ」というものがあり、その内容は下記のとおりです。

・若いうちから貯蓄をして投資をすること
・会社や国に資産形成を手伝ってもらう→免税や手当など法律を利用して国や会社にお金を出してもらう方法を活用する
・保険をしっかり調べていざという時(例えば怪我をして働けない)に備えて重要な保険には入っておこう
・分散投資に徹する
・クレジットカードローンは使わない
・投資の短期運用への衝動は無視する
・低コストのインデクスファンドを利用する
・オーソドックスな分野に投資する
→新興分野は失敗するものがほとんどなので投資は避ける

というものです。

大暴落のときでも原則に従えば決して損をすることはないからこそ一時の利益に惑わされずに手堅い投資をしていきましょう。

余談

途中であった面白い話

”専門家300人の25年間における8万2000の経済予測が当たる確率を計測したところ殆ど外れてお正解した確率はサイコロを振って決めるよりはマシくらいのものだったらしい”

それぐらい未来の株価の上がり下がりなどを正しく予測することは困難なためそれはギャンブルと対して変わらないと思います。

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