6送会を通して、どうしたいのか
この時期になると、多くの学校で「6年生を送る会」(感謝する会というところもあるのかな)が行われている。
その企画運営に大きく携わるのは、5年生である。5年生という学年における、最大の行事であり、1年間の集大成になるような行事ではないでしょうか。
以前までだと、卒業式に参加することで、6年生に向けての気持ちを高めていたと思いますが、ここ数年、在校生としての参加がなくなってしまいました。そのため、「6年生を送る会」が最後で最大の行事になっています。
勤務校でも、5年生が1ヶ月前に仕事をスタートさせていた。
「君たちが作り上げるんです」
「いいと思ったことはどんどんやっていこう」
「5年生が中心になり、6年生を感動させる会を作ろう」
「立派な姿を見せて、安心して卒業してもらおう」
こんな言葉を学年主任とともにかけて、それぞれの役割がスタートしました。
多くの子供が、自分の役割で精一杯の力を発揮しようと目の色を輝かせて頑張っていました。
もちろん、子供ですので、ダレる時期はありましたが、「何のためにやってるのか」「どうしたら6年生に思いが届くのか」などと問いかけ、一緒に考え、時には喝を入れ、完成を目指してきました。
しかし、ふと疑問が生まれ始めました。
例えば、壁面の飾り係。
この飾りは、子供たちが「〜したい!」という思いを持っているのか?ある程度のレールを敷くことは必要だと思います。なんでもありにしては、いくら時間があっても足りなくなってしまいます。
学年主任から、「こんな飾りどうかな?」「保育園の先生の飾りが参考になりそうだよ」と、子供たちに投げかけられます。参考になりそうな画像や制作動画を見せていました。
日に日に、飾りが形になってくると、疑問が出てきます。
「何やっているんだ」
「〇〇がないじゃないか」
「もっと△△を作りなよ」
こんな声が作業場に響くようになりました。
本当にこれが、子供たちの目指すものなのか。
実態を考えて、レールを敷いたり枠組みを決めたりすることが必要なのかもしれません。
いや、年間を通して必要な力を身につけることができなかったから、こんなトップダウン的な指示になってしまうのか。
この「6年生を送る会」における教師の役割って何なんでしょう。
前日の準備中にも
「こんなんじゃ、飾りが足りない。早く作ってこい」
んー。
しかし、出来上がった会場を見渡す、多くの子供が満足感でいっぱいの表情。
分かりません。何が正解なのか。
もやもやしたまま、終わります。
何か思うことがあったり、お気づきの点があれば、ご教授願います。
よろしくお願いいたします。