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英文法事始め
今回は、主に大学受験生向けに、英文法の学習をこれからはじめるにはどうしたらよいかというお話をします。このお話は来年以降の入試へ向けたお話となります。
用意すべきもの
例文集
文法書
辞書
まず、例文集を用意しましょう。ちょっと頑張れば覚えられそうと思えるレベルの例文集を用意します。英語母語話者が例文を読み上げた音源が利用できるものが便利です。例文集と併用する文法書も必要です。できれば複数の文法書を手元に置いておくと疑問を解決するのに役立ちます。ここでは「例文集+文法書」という組み合わせで紹介していますが、例文暗記用の音源が利用できる文法書であれば1冊で両者を兼ねることもできます。選択の基準はあくまでも自分に適したレベルかどうかであって、合冊かどうかは二次的な基準になります。
文法書を選ぶ基準は、まず正確な知識を伝えてくれるものであることが大前提で、加えて、各文法書の特徴が自分に合うものかどうかで選ぶようにします。文法書は厚手の本で高いと感じる人もいるかもしれませんが、英文法の講座を受講するよりもはるかに安いということは知っておいてよいでしょう。ただし、これらの学習材を使って自力で学習できるかどうかは、文法書を自力で読み解くことができるかどうかにかかっています。これが難しいようであれば、どなたか信頼の置ける先生を頼ることになります。
辞書は英和辞典と英英辞典を複数引けるような環境にします。メインで使う1冊は紙のものがいいですが、複数使いこなすことを考えれば、電子辞書やアプリを利用することも検討してよいでしょう。たくさんの例文に触れることも大切で、これは紙の辞書では限界があります。ここでも辞書の引き方、読み方がすでに身についていることが独習の条件となります。辞書の引き方、読み方を身につけるにも、信頼の置ける先生に相談したり、指導を受けたりする必要があります。
こうした学習をスルーして、とりあえず文法問題集に取り組むというのは、かなり非効率なものとなる可能性が高くなります。問題集は本来既習者向けに編まれているからです。