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最近思うこと
最近思うことを書きます。いわゆる受験英語のことを書きます。最初から基礎ができている受験生の集まる、難関大対策コースならともかく、そうでないコースの授業では、文法と語彙の学習に授業時間の大半を費やすべきではないかと思っています。
たとえば、こんな感じのイメージです。初回の授業では日本語と英語の基本文構造の違いや英語の音韻の仕組みを学び、その上で例文暗記の方法を学びます。そして、例文集に準拠した文法解説を読み込み例文を覚えることを宿題として課します。次の授業では例文の記憶への定着をテストします。文法解説の理解できなかったところを教師が解説していきます。その後、当該文法項目の練習問題を筆記か口頭で解いていきます。この練習問題には英文和訳や和文英訳も入れていきますが、あくまでも文法学習の一環であり、翻訳を通じて日本語と英語の違いを体感し、英語の発想に迫るための学習です。
読解や作文を取り入れる場合は、ナラティブの読みにまず取り組むべきです。ただしこれも、読解力や表現力といった大上段に構えた学習というよりは、あくまでも文法や語彙を学ぶ手段として、短い文章に少しずつ取り組んでいく形でよいでしょう。オーラル・インタープリテーションも取り入れ、音声処理による学習効率の向上を図っていきます。
もっと論理的なパラグラフに習熟するということであれば、上記の学習と平行して、日本語による作文をやるべきです。日本語の短い文章を書くことで、パラグラフの展開に習熟していくようにします。これができあがったころに上記の文レベルの学習も一段落するので、その段階で満を持して、パラグラフ・ライティングやパラグラフ・リーディングを学べるようにすればよいと考えています。
ご所望であれば、持田の個別指導でも対応いたします。