なつかしい「昭和のビーズ遊び」はどこへ行った?
こんにちは! いろんな手芸に興味のある owarimao です。今は「マクラメ」の手法でオリジナルデザインのオーナメントを作ることにはまっています。
おもに「巻き結び」という結び方で菱形などのパーツを作り、ビーズを入れながらパーツ同士をつなぎ合わせるという手法です。
似たような作業の繰り返しなので、きょうはマクラメの話題はお休みして、ビーズのことを書きたいと思います……正確には「昭和のビーズ遊び」について。
下の写真は、私が子どものころ(昭和50年代後半)に買ってもらった、子ども向けのビーズキットの説明書です。もとは少量のビーズと「ワイヤー」がいっしょにパックされていました。
当時は手芸屋さんにこういうのがよく売っていました。たまに買ってもらうとすごく嬉しかったです。せっせと作りましたが、作品は十代のうちに処分してしまって、今は一つも残っていません。しょせんは子どもの遊びで、時期が来れば卒業してしまうものでした。
でも小学生のころの私にとって、これらはすごく大切な宝物でした。だから作り方の説明書はすべて保存しておいたのです。
下の写真はキットに含まれていた「ワイヤー」。細く柔らかな銅線で、ふつうのハサミで簡単に切ることができます。これにビーズを通して、図にあるような形を作っていくわけです。
こういうの、どこの誰が考えたんでしょうね? デザイナーの名前などはどこにも記載がありません。今とちがって、当時はみんなそういうことに無頓着だったんですね。
多くは「御幸商事」さんの製品です。現在は株式会社 MIYUKI としてビーズを製造販売しておられ、その品質の高さは海外にも広く知られているとか。
ちょうど私がこういうものを作っていたころ「デリカビーズ」が開発され、「ビーズ織り」が普及していったようです。ほかにも昔ながらの「ビーズ編み(編み物にビーズを入れる)」とか、ビーズ刺繍とか、テグスを使った○○ステッチとか、ビーズワークにはいろいろな種類があります。でも、昭和の小学生が熱中していた「銅線を使ったビーズ細工」のキットはどこへ行ったんでしょう?
いつも行く手芸屋さんで探してみましたが、見当たりませんでした。ビーズはもちろんたくさんありますし、センスのいい作品がいろいろ提案されていますが、どれも大人の女性向けばかり。「子どもの遊びとしてのビーズ細工」はすたれてしまったようです。
MIYUKI さんの HP を見直しても、これらの子ども向け商品については何の情報もありませんでした。
なるほど……
それなら、私がこういうものを保存していたのは、やはり無駄ではなかったことになります。誰かが保存しなければ、存在そのものが消えてしまいますからね。
40年以上前のビーズキットを、もう少しくわしくお目にかけましょう。
MIYUKI さんの公式サイトです↓