老害。
『俺は今、人生・プロレス界の老害になっています』(アントン 調)
以前、中学生がSNSで『選手が手を振ってくれた!・リプしてくれた!!』とツイートして、大反響だった。
(いいねぇ!ドンドンとプロレスを好きになって欲しい!)という気持ちになった。
だが、『プロレス観れて幸せ!推し選手に胸キュン!!』みたいな投稿を観た時。
(最悪の結果を受け止めて、絶望して帰宅した事があるのか!)
(何が推し選手だ!この野郎!!)
と、もう最悪の気持ちになってしまう時もある。
バカヤロッー!!!(絶叫)
老害は、面倒だ。
二つの顔を持つのだから。
プロレスを観て、皆 幸せになって欲しいという気持ち。
皆 プロレスを理解していない!という気持ち。
と いっても、僕もヨカタなのだから、理解もクソもねぇんですけど。
その日の気分にもよって違うんでしょうねぇ。
交錯する感情には、億劫にもなる。
悩まされる。
プロレスファンになって、40年以上(これこそ老害マウント)
50過ぎには、若者の気持ちがわからない(のか?)
もう『推し選手』とか『箱推し』とか、選手が団体がアイドルみたいな形で書かれるのが嫌なんですよね。
選手に「君」付けで言うのも嫌だ。
選手にリスペクトがない。
って、思ってしまう。
いくら、有名人・タレントさんであっても。
呼び捨てなど論外。
「プロレスが上手い!」って強さあってのこそだからな。
なにが「上手い!」だ、誉め言葉でもなんでもねぇ。
ナメんじゃねぞ!!
だが『今日はプロレス観戦の為に、お小遣い貯めて最前列の席を購入しました』ってのを読むと、微笑ましくなるのであった。
あぁ、老害!!
昭和枯れすすき。
平成のデルフィンたち(By I編集長)じゃないんだ。
やはり、僕は『非日常・非常識』の世界を『プロレス』で見てきたから。
猪木さんを観てきたから、そう思うんだ。
猪木さんに狂わされたプロレスファン人生。
猪木さん越しのフィルターで見てるからこそ、現状のプロレス・プロレスラーに納得いっていないのだ。
インスタ映えばかり気にするプロレス。
リテラシーさえ感じえないプロレス。
その時だけが幸せなら それでいいプロレス。
空虚の時代に、良い試合でも あっという間に忘れさられるプロレス。
時代が違う。
それが悲しい。
だが!!
僕もプロレスファンになった時は、一生懸命にプロレスを学んだ。
当時はインターネットなんかない。
それこそ、親の工場を手伝いして お小遣い貯めて、一生懸命に本を沢山購入して学んだ。
レンタルビデオ店に、惜しげもなく通った。
15歳から働いた。
そのお給料は、殆どプロレスビデオの購入に充てた。
兄ちゃんが、バカ負けして大笑いするほど。
後悔などしていない、ちっとも。
好きになったからこそ、全力で向き合った。
何度も裏切られた時もある。
でも、ファンはやめなかった。
大好きだから。
自分自身に嘘はつきたくないから。
嫌いになれたら、どれだけ楽だったのだろうか。
今は今で、プロレスから影響受けてるファンがいるのであろう。
と、受け止める。
老害=キャリアの差。
キャリアがあるから、偉い訳でもない。
今のプロレスラーも頑張られている。
だからこそ、僕自身もプロレス観戦に行っている。
だが、何かが違うと感じる時もある。
このモヤモヤ感はなんなんだ。
『プロレス』を観て『レスラー』を観て、人生の影響を受けている人がいるのであろうか?
推し選手に会えたから、観れたから喜んでいるだけなら悲しい。
でも、そういう時代なのだろうか?
「知識を語るな、愛を語れ!」とマンガ家の徳光康之先生も語ってる。
わかっている。
わかっているんだ。
だからこそ、わからなくなってきた。
単純でいたい。
単純に何も考えずに、プロレス観戦したい。
本当に思う。
簡単に「プロレスファン!」って言いたくないんですよ。
オタクとも言いたくない。
バカにしてるんじゃないんです。
そこには、開き直った感があるから。
誇りたいんですよ『プロレスファン』なんだ!と。
暑苦しいんだろうなぁ。
こんな事書いたら、嫌われるんだろうなぁ。
でもね、老害の気持ちもわかってください!(涙)
平均値で良いのか?
突出した選手はいないのか?
野望・野心を持ってる選手はいないのか?
皆、頑張られている。
だからこそ、言いたいのだ。
・・・。
僕は、もう猪木さんの呪縛から逃れそうにない。
逃れられない。
あの、猛毒を飲み込んだんだから。
(これで良いんだ)と、一人納得して プロレスを観ていこう。
俯瞰で見るプロレス。
僕は、夜学生時代 大阪府立体育館の二階席の一番後ろから観るのが大好きだった。
猪木さんに狂わされた人生。
それを背負って、僕は生きていくのだろう。
綺麗事なんて、言いたくない。
老害は去るのみだ。
好きだ、好きだ、大好きだから!!
卒業だ。
(最狂超プロレスファン烈伝より)
・・・。
いや、待て!
僕を、狂わせてくれている選手が今もいるじゃないか。
『闘魂のかけら』を持ち、闘う選手達が。
僕には希望がある。
まだまだだ、もっともっと!
『充分休んでから行こう いちいち道草して行こう 残りの福をみなもらおう!』(愛のために)
竹刀ごっつあんです!!
『愛』を込めて追いかけよう。
追いかけるんだ。