影の第一試合。
頑張れる。
この試合があるから。
決まった時は、本当に嬉しかったですね。
日本で、また青木選手の試合が観れるから。
この二人でしか描けない『物語』もあります。
チケット確保。
タイトな勤務シフトを頑張る。
30日、24時間勤務終了。
急いで、淡路島から東京へ。
でも、この日の勤務は激務だったんです。
何度、緊急出動したか。
何度、受注を受けたか。
疲れ果てていた。
東京に着いて、ホテルに着いたら、横になっていました。
そして、5月1日。
ぐっすり眠れました。
ホテルの朝食をいただく。
バイキングじゃないのがありがたい。
旨し!
でました!
友人と合流して、関内へ。
小嶋斗偉選手とは、2月に一度 青木選手は闘われています。
この試合も観戦しましたが、今回はビッグマッチの第一試合。
問われる。
その文脈を読み解きたいのである。
友人が、中華街に連れて行ってくれた。
昼食後、会場へ。
初めての、横浜武道館。
中は、広かった本当に。
二列目。
試合開始。
小嶋選手の入場。
青木選手の入場。
ん、金剛ポーズ・・・?
始まった。
勢いよく小嶋選手のドロップキック!
串刺しドロップキック!
いいぞ、遠慮するな!
エルボーで攻める!
水平チョップ!
が、切り返しての 飛びつき腕十字!
関節技からのフォール合戦。
間合いから、タックルに合わせて・・・。
小嶋選手の横三角絞め!
これは秘策か偶然か!?
なんとかロープに逃れたが青木選手はグロッキー気味。
ストンピング・チョップで追い討ちをかける!
負けてはいない、青木選手がエルボーを叩き込む!
倒れた小嶋選手。
だが、下からの三角絞め!
腕も伸ばしていく。
だが、青木選手はファールを奪う!
逃れた小嶋選手が、渾身のスリーパーホールド!
しかし、勝負は一瞬で決まった。
青木選手が、足首に指を指す。
足首を極めたのだ!
僕は、その時「フジワラ!」と叫んでしまった。
わかった人がどれだけいただろうか?
ここにも一つの物語があった。
青木選手、勝利!
小嶋選手に声をかけて退場していく。
小嶋選手は高鹿選手に担がれて退場。
青木選手は冷静だった。
小嶋選手の出方をうかがっていた。
先に攻めない。
第一試合とは、その日の全試合の核になるものだ。
お客の集中をリングに持っていかなくてはいけないのだから。
第一試合とは影である。
光にはなれない。
だが、円を描こうとしても、それはただの線なのだ。
そこに影を描くからこそ立体になる。
『形』となるのだ。
だからこそ、興行が引き締まるのだ。
その事を『青木真也』は理解しているのである。
そして『格』を見せつけた。
バックステージでは、青木節が全開だった。
全試合終了後。
リングの片付けをされていた、小嶋選手。
何を考えていたのだろう。
『強くあれ』
闘うのだ、闘い続けるのだ。
この試合を観にきた。
良い試合だった。
試合時間、5分4秒。
うん、来て本当に良かったのだ。
追伸・上野勇希選手。
負けてから始まるのが『物語』である。
きっかけは、いつだって理屈ではないのだ。
大丈夫だ。