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miyaaaaa
誘いを断るのは気が引けるけど、自分の気持ちを優先してみた…
友人からのお誘い
私には、音楽ライブに行くことが趣味の友人がいる。彼女は、一緒に行く予定だった人が都合が悪くなり、チケットが余ると私に声をかけてくれる。私は自分でチケットを取ってライブに行くタイプではないが、時間が合えば大抵参加している。
彼女はいつも「付き合ってくれてありがとう」と言ってくれるけれど、私としては「新しいアーティストや知らない世界を教えてくれて、こちらこそありがとう」という気持ちだ。
行きたくない気分
先日、いつものように「チケットがあるからライブに行かない?」と誘いを受けた。行ったことのないアーティストだったので「いいな」と思ったものの、いつものように即答できない自分がいた。――なんでだろう?
家族に話すと、大抵「行きたかったら行けばいいじゃない」と言う。でも、今回は「疲れてるんじゃない?休みなんだし、家にいれば?」と言われた。
本当は、自分の答えは分かっていた。
「行きたくないな。でも、せっかく誘ってくれたのに悪いな。休みなのに、行ったほうがいいのかな?」
――さまざまな思いが頭の中を駆け巡った。他県で遠いし、疲れそうだな。このところ、仕事もプライベートも多重課題で疲れているのは確か。それに、誘いの連絡を見たのが夜勤中だったのも影響しているかもしれない。
断ってスッキリしたけど、それでいいのか?
結局、友人にはお断りの連絡をした。送信した瞬間、気持ちがすっきりした。もしかしたら、素晴らしい音楽を堪能する機会を逃したのかもしれないけれど。
でも――。
アートに触れることすらためらうほど疲れているなんて。
クリエイティブな人に憧れているのに、こんな潤いのない生活でいいのだろうか?
このままじゃダメだ。
そう、働き方を変えなければ、また強く思った。