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5日間、眠れなかった人間に起こること。
どうも、お久しぶりの…しずかですっ。
今回はタイトルが物騒でごめんなさい…。
実はつい先日緊急入院していたのですが、その時に起こったことを書き綴っていきたいと思います。
では前置きはこの辺で。
11月末のとある夕方、冬も近いせいか冷え込み感じ、少しだけ仮眠を取ると家族に告げ寝室へ向かいました。
部屋に入るとゾクッとするような寒さを感じ、布団の中へ潜り込むと胃が跳ねるような感覚を覚える。
学生時代にも似たような覚えがあるわね。じっとしていればそのうち暖かく…。
そう思っていると、胃が2度目の震えを感じとる。
胃の震えは止まったので、体がびっくりしたのかしらと不安に思っていると、体中に悪寒が走り、あまり寒さで身動きが取れなくなりました。
普通ではないことに気付いたので、家族に伝えたい気持ちはありましたが、布団から出ようとすると真冬のプールに飛び込んだような状態になり動けなく。
咄嗟に「死ぬかもしれない」と思いました。
1度はタイミングを計り布団を蹴飛ばそうとするも失敗。
2度目のタイミングでなんとか立ち上がり、歩こうとすると体が凍っていくような感じで、それでもリビングまでたどり着き家族に状況を説明。
なんとか暖を取り、落ち着いてと心の中で叫びましたが、今度は激しい嘔吐が始まる。
吐いたことで少し落ち着いたと思い水を飲むと、しばらくしてまた全て嘔吐。同時に激しい下痢も始まりました。
これが6時間以上続き、白湯をスプーン1杯分飲みつつ様子見をして、徐々に水分補給することができ涙がポロポロこぼれ落ちる。
低体温からくる胃腸炎なら嘔吐もわかるけど、胃痙攣でここまで酷い状態って…。
10代や20代とは違うのだから、おばさんになって体が弱ってきたのかと悲しくなる。
このまま良くなればいいけれど、何か見落としているような…ゆっくり白湯を飲みながら考えていると
「やばい、これ低体温だけが原因じゃない。低血圧と……」
ビクンっと体が震え、喉が渇いてくる。
今まで味わったことのない渇きが全身を駆け巡り、糖分を求めているのがわかりました。
冷蔵庫に置いているジュース類を絶え間なく飲んでも一向に収まる気配はなし。
まるで吸血鬼が血を求めているような感じだなと他人事のように思ったり。
低血圧が落ち着いたあと、今度は低血糖症に陥っているのがハッキリとわかりました。
この状況で落ち着かないと、いずれは意識が混濁して大変なことに。
普段から糖分はあまり摂らない生活をしていたのが仇になりました。
この時、既に明け方でして。お昼を過ぎても回復しなかったので近くの総合病院へ家族に付き添われて行きました。
医師の診断は重い低血糖症とのことで、重症扱いで即緊急入院。
入院するほんの少し前、尿検査のためふらふらになりながらお手洗いに行くも、冷や汗が滝のようにこぼれ落ちていくのを見て、おそらく意識が持たないのを本能的に感じとる。
ベッドに横になった瞬間意識が途絶え、気付いた時には鼻カニューレ(酸素を投与するための管状の医療器具で、呼吸困難の緩和や身体の器官への酸素供給を目的として使用されます。)がきつく巻かれていました。
目の下の皮膚が傷付くらいの強さで巻かれていて、緊急度合いが伝わってきました。
ブドウ糖を点滴で投与していただき、だいぶ落ち着いたのが入院二日目の朝。
その後、お昼過ぎに血糖値が50を切りそうになり、ちょっと危なかったものの、安定してきて3日目を迎えました。
そして、3日目のお昼過ぎのことでした。
見上げていた天井がなんだかふわふわ揺れているように見えたのです。
それだけではなく、無機物が人の目に見えたり、コチラを向いているような…。
いくらなんでも考えすぎでしょ、漫画やアニメじゃあるまいしと心の中で笑いつつ時間がゆっくりと流れていく。
看護師さんが「少しうるさい患者さんがいてごめんなさいね。あまり寝れなかったでしょう。」と、気遣いの言葉を投げかけてくれる。
元気になってきたし、笑顔でそんな事ありませんよぉと返事をしていた時気付けなかった。
自宅で嘔吐を繰り返し眠れなかった日から換算すると、意識を失っていた数時間を除き、既に4日間寝ていなかったことを。
入院4日目
夜中に騒いでいる患者さんが居て眠れずにいました。
血糖値は安定してきたので、明日退院できるようにはからっていただき、気分的にはあと少しで帰れる…と。
4日目は朝からずっと幻覚を見ていました……。
無機物全てが悪魔のように見え、その変容は見た瞬間切り替わっていく。
ゆっくりではなく、瞬時にして悪魔が動いていくから、脳にかかっている負担は相当なものでした。
目をつぶろうとしてもなかなかうまくいかず、気にしないようにじっと我慢していると、入院最後の夜を迎えることに。
この夜さえ越えれば帰れる。早く家族に会いたい……。
その一心で目を瞑ろうとすると、呼吸が上手くできなくなってきて、夕食の揚げ出し豆腐が気持ち悪くコンディションが最悪な状態に。
腎臓の上部が少し熱を持ち腫れている気もしました。
ナースコールで看護師さんを呼び、手術をしないと大変なことになるかもしれないと必死に説明していたと思います。
完全に精神が錯乱していました……。
来てくれたのは担当の看護師さん(女性)ではなく、男性の方で、よくわからない的なことを言われ、放置されました。
私がおかしかったので他責すべきではないと思うけれど、ものすごく悲しかったです。
それから数分我慢をするも、耐えられそうにもないのでまたナースコールを押しました。
夕食を食べて気分が悪いかもと伝えると、胃薬をいただけました。
けれど、胸の痛み、寝不足による幻覚、気分の悪さが限界を越え、外の空気を吸うために部屋を出ました。
数日間寝たきりで筋肉が上手く動かず、よたよたしながら消灯後のナースステーションを無言で通り抜ける。
1階へ行くためのエレベーターの場所が分からず、キョロキョロしていると、先ほどの男性看護師に呼び止められる。
逃げようか迷いましたが、走ることもできないし、無言でいると、担当の女性看護師さんが駆けつけてくれたので、外の空気が吸いたいと涙ながらに訴えかけました……。
部屋の窓を開けていただき、窓からの空気を必死に吸いながら目をつむり、ようやく落ち着いてきました。
大きな病院だからかはわかりませんが、室内温度が高くて気分が悪かったのもあったようです。
冷たい風を必死に吸いながら、鎮静剤を打ってほしいけれど、看護師さんの一存では無理だし、低血圧で嘔吐していたことも踏まえると…。
そんなことを考えながら、ほんの数十分眠りにつけていたような気がしました。
同時に錯乱していた精神も落ち着いたと思います。
ただ、無機物が悪魔のように見えていた幻覚は朝方まで続いていました。
退院日
予定通り退院できました。
本当はすぐにでも帰りたかったけれど、朝食を食べないといけなくて、後は支払いの手続きですね。
即手続きを終わらせて病院をあとにしました。
自宅に帰宅してから、寝たいのに凄く怖くて、軽度の幻聴も聞こえ始めて、びくびくしながら目を閉じました。
最初は1-2時間くらいしか眠ることができませんでしたが、ちょっとずつ体調も回復し、今では7時間ほど眠れる時もあります。
幻覚も幻聴も消えたと思います。
血糖値は安定しましたが、体が受けたダメージは想像以上にありました。
退院してから2日目くらいに、夕食をとった後、また腎臓付近が痛くなり、軽くパニックに陥ったり…。
後日、胃カメラで調べると胃が荒れていたようなので、それも関係していたのかもしれません。
内科の先生は腎症…とも仰っていたので、しばらくはおとなしくします(苦笑)。
長々となりましたが、寝不足は危険ってことで!
私の場合糖尿病ではありませんが、普段から糖分摂らなさすぎたのがよくなかったんだと思います。
いつもお水を飲むようにしているんですが、少し糖分を意識した食生活を考えないとです…。
何事も程々に…ですね。