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TKAのリハー推奨される介入は?ー⑤

TKA後のリハビリテーションについてシステマティックレビューをもとにまとめました。
推奨事項等がまとめてありかなり勉強になりました。


参考文献

Konnyu, et al. Rehabilitation for Total Knee Arthroplasty: A Systematic Review. American Journal of Physical Medicine & Rehabilitation 102(1):p 19-33, January 2023. | DOI: 10.1097/PHM.0000000000002008

TKAのリハビリテーション


予後の因子 ♦︎♦︎♦︎♢


術後に影響する因子は、様々報告されてきました。
今回の論文でもまとめられています。


理学療法士の管理者は、TKA を受ける患者の予後、治療、情報に基づいた意思決定と期待の設定を決定する際に、次の要素を考慮する必要があります。

  • BMI が高いほど、術後合併症が多くなり、術後の転帰が悪化する

  • うつ病は術後の転帰の悪化と関連する

  • 術前ROMは術後ROMと正の関連性がある。身体機能と生活の質への影響は、わずかにあるかほぼない。

  • 術前の身体機能は術後の身体機能と正の相関がある

  • 術前の筋力は術後の身体機能と正の相関がある

  • 年齢が、患者報告、パフォーマンスベース、および機能障害ベースのさまざまな転帰に関連する。

  • 糖尿病は機能的転帰の悪化とは関連しない。

  • 併存疾患の程度が大きいほど、患者報告による転帰の悪化と関連する

  • 性別は術後の転帰に正、負両方の影響を及ぼす


言い方は難しいですが、術前の状態が良い状態であれば術後の転機が良くなっていくということですね。
術前の筋力や可動域、パフォーマンスなどは改善していくことができる領域ではあります。しかしすぐ良くなるものでもないと思うので、手術を意識していない頃から継続して運動などを行っていくことは重要ですね。
年齢や性別は難しいですが、糖尿病や併存疾患、うつ病、BMIに対しては、もしかしたらこちらとしても介入できる部分があるかもしれません。

うつ病に対しての運動療法に関する研究も増えているそうです。
以下は参考文献です。

Masaki N. Exercise Treatment for Major Depression. Jpn J Rehabil Med 2018; 55: 189-192.  https://doi.org/10.2490/jjrmc.55.189.

ではでは。

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