TKAのリハー推奨される介入は?ー⑦
TKA後のリハビリテーションについてシステマティックレビューをもとにまとめました。
推奨事項等がまとめてありかなり勉強になりました。
参考文献
TKAのリハビリテーション
術後理学療法のタイミング ♦︎♦︎♦︎♢
理学療法は、TKA を受けた患者の場合、手術後 24 時間以内かつ退院前に開始する必要があるとされます。最近ではかなり短期間で退院することも多いですね。術後も可能であれば早期にリハを開始していく必要があるそうです。
利点は
入院期間の短縮
痛みの軽減
身体機能の向上
が挙げられます。
海外では24時間以内での退院や外来での手術などもあるそうです。すごいですね。
日本でもそういったものは行われているのでしょうか。
どちらにしても、退院前にはリハを行うことが推奨されています。
退院計画 ♦︎♦︎♦︎♢
退院に向けた計画を立てることは多いと思います。どのような影響があるのでしょうか。
利点は
理学療法士は、適切な退院計画に貴重な情報をチームに提供できる
理学療法士が退院計画に参加することで、患者が安全かつ自立して自宅環境に移行できるよう準備することができる
健康指導と金銭的インセンティブは、患者の機能的パフォーマンスを向上させることができる
しかし、
入院リハビリテーションは、直接自宅に退院するよりも有益ではない可能性がある
との報告もあります。
患者さんの安全な自宅生活方法の提案に関してなど理学療法士がチームの一人として退院計画に参加することは必要なことだと思います。
自分たちの専門性をしっかり発揮することが、今後の理学療法士の必要性の主張につながるかと思います。
アウトカム評価 ♦︎♢♢♢
アウトカム評価は、評価→治療→再評価といった流れの基本となります。
利点は
ケアプランの効果判定を文書化できる
一貫した対策により、一連のケア全体にわたる情報交換を標準化できる。
評価の実施にかかる時間は最小限に抑えられる。
TKA を受けている患者に対して、さまざまな医療提供者が理解している情報を利用する。
アウトカムでの評価を行うことは重要ではあります。ただ、組織によっては評価項目が定量化しすぎており、本当に必要な評価なのか、もっと必要な評価があるのではないかと疑問に持つ時もあるかもしれません。
それぞれの組織が今後生き残っていくには変化に敏感でなければなりませんね。
本記事で、この論文をまとめ終わりました。
TKAに関しては本当に多くの報告が今まで出されてきたかと思います。
より詳細な介入方法に関してはまた別の機会でまとめていきたいです。
ではでは。