感度/特異度って?
後輩スタッフからの質問
一度は聞いたことのあるものですが実際どのようなものでしょうか。
一緒に考えてみましょう!
以前の記事では
感度が高い→除外診断に使用できる。
特異度が高い→確定診断に使用できる。
と話しました。
これは実際どういうことでしょうか。
あまり臨床では意識しない部分だと思うので、ここで一度考えてみましょう。
感度
感度は、実際に疾患がある人の中で、検査が陽性と判定する割合とされます。
上記では、実際に疾患がある人(90+10)の中で、検査が陽性(90)と判定する割合=90/(90+10)=90%ですので、感度90%となります。
特異度
特異度は実際に疾患がない人の中で、検査が陰性と判定する割合とされます。
上記では実際に疾患がない人(30+70)の中で、検査が陰性(70)と判定する割合=70/(30/70)=70%ですので、特異度70%となります。
どう考える?
まずは感度が高い場合で考えます。
感度は検査陽性&疾患有り(真陽性)が多く、検査陰性&疾患無し(偽陰性)が少なくなれば高くなりますね。
上記を見ると、感度は90%です。しかし疾患のない人が圧倒的に多い状態です。この場合、陽性だが疾患が無い人(偽陽性)がかなり多いため、検査で陽性が出ても、本当に疾患があるかどうかは微妙ですね。
逆に陰性の場合、偽陰性が少ないため、検査が陰性であればなんとなく疾患もなさそうですよね。
よって、感度が高い場合は偽陰性が少ないため除外診断になりうるわけです。
もちろん疾患無しの人が極端に少ない場合は逆になってきますが、感度が高い場合に想定できるのはあくまで偽陰性が少ないということですので、基本的には除外診断になっていくわけです。
逆に特異度が高い場合…
疾患無しでも検査陽性(偽陽性)が少ないことが予想できるので確定診断に使えますね。
これが、感度特異度の考え方です。
ぜひ見かけた時はどういう指標か復習してみてください。
ではでは。