【本から学ぶ】起業家の思考法――「別解力」で圧倒的成果を生む問題発見・解決・実践の技法
1.起業家の思考法
起業家の思考法は5つの力で成り立っている
発見力:解くべき問題を発見する力
別解力:「自分らしく」「優れた」「別の」やり方を組み合わせ別解を生む力
実現力:別解を実現する力
失敗力:失敗を最小限に抑え糧にする力
成長力:自らを鍛え成長する力
別解力が最も重要
他の人が思いつく方法(=正解)を仮定した上で、それを上回る自分だけの打ち手(=別解)を考える力
個々の観点で問題発見して、答えを持つことで突然変異の可能性が上がり、イノベーションが起こる
2.発見力
問題発見の手法
問題を正しく「定義」する
問題を正しく「発見」する
問題を解決するために「いつまでに、何を、どのような順番で行うか」決める
そこにはどのような「障壁」が存在するか把握する
最終的に、どのような「状態」を目指さなければならないか明らかにする
発見力を高める8つの視点
目的:なぜやるか明確にする
目標:目的の手段、理想の状態を設定する
問題:目標とのギャップを解像度を高めて理解する
昔:過去の同じようなケースを情報収集する、ただ競合優位性のため真似はダメ
環境:自分の強み弱み、仲間、コスト、時間、顧客、競合を整理する
未来:身の回りの一次情報+ファクトをもとに現在と未来のギャップに注目する
成果が出ない場合の対処
80点の優等生案を脱するには、自分の問題ばかりでなく、組織や業界、社会の問題に目を向けることが重要
自分の適性はアウトプットでしか測れない、まずは適性を考えずに1000点の課題に向き合う
3.別解力
別解力=自分らしい×優れた×別のやり方
自分らしいやり方:オリジナル案、経験や強みなど自分の価値観を反映したやり方
優れたやり方:優等生案、大きい、多い、早い、安いなど
別のやり方:逆転案、固定観念を脱するやり方
別解を見つける手順
まず、自分らしいやり方×優れたやり方を探す
優れたやり方を超える別のやり方を出してみる
別のやり方を見つけるヒント
要素に分解して一部を変える
濃度を変える(ゼロイチではなく中間)
お金を払ってでも欲しいものを探す
マイナス要素が少ないものを探す(コストが低いものなど)
みんなが嫌がることを考える(=ニーズが隠れている)
4.実現力
1000点取る
若手にしてはできる、ではダメ。
あらゆる世代を含めたトップを目指すことで実現、縦社会を飛び越える
リーダーシップ
実現には根拠のない自信が必要
別解が実現可能か明らかにしてメンバーを動かす
5.失敗力
失敗はチャンスロス
成功すれば信用が増え、全く別のことに取り組むチャンスにもなる
不言実行でこっそり自分で行うことは、失敗に向き合わないようになる
失敗したら、成功したときの何倍も頑張らないと挽回も信頼回復もできない
極力失敗は回避して、失敗したら経験則にする
成功している時こそ失敗を探す
諦めるまで失敗ではない
諦める前に構築した組織や資金など自分のリソースに目を向け、もう一度もがく
失敗は経験値が増える
週、月、四半期で悪かった点を書き出し振り返りする
成功した事ばかり書くのは意味がない
6.成長力
アウトプットで自分の力を知る
定量で評価することに価値があり、定性的では評価できない
人を巻き込む
未知のことは実現性が低いと先入観を持たれる、実現可能性を提示することが重要
能力と人脈は相関する、優秀な人と会うには自分も釣り合う必要がある
初対面で会うとき用の質問を用意しておく
メンバーの仕事を自分でできるように鍛えておく
すべて失敗しても、自分さえいれば大丈夫だという気概のぞむ
個性を発揮できないとつまらない
個性発揮の勇気を持たず、発揮できないとつまらないメンタルを持つ
同調圧力に負けず一人で行動することから始まる