嘘と幻の影法師

魚の小骨が喉に刺さる

そんな生き方だったと思う

嚥下の度に異物が脳内を揺らす

忍耐弱く不安で凍結する剥き出しの精神

悪いのは自分なのか

小骨なのか魚なのか

真夜中の舞踊でいつしか小骨が行方不明

努力の果ての優しさは噓つきなのか