
私の青春は舞台上でした。
私は演劇部でした。
私の通う高校は様々な部活がありましたがどの部活も秀でて強いとかなく平凡的な部活動で私が所属していた演劇部もその一つでした。 私が入部した理由としては中学の頃に運動部に所属しており、サッカーと駅伝で活動して正直すごくきつかった思い出がありその反動で「高校に上がったら文化部に入ろう」と思ったのと、 その中でも私は歌手になりたいと思っていたので声を鍛えることができる部活は何があるか探していた時に声をかけられて演劇部に入りました。
黒1点
私の所属していた演劇部、、、、 なんと、男子が私一人だけでした。 演劇部に入部する前のお話では男子部員は別にいるとのことで伺っていたのですが話が違いました(笑)ただ、私はこれもまた一興だと思い覚悟をしたのを覚えています(笑)
ニックネーム モーリン
他の地域の演劇ではわからないのですが入部してまず最初にすることとはニックネーム決めでした。ニックネーム決めとは親睦を深める意味と呼びやすくするためだと3年の時に解釈しました。 私の本名はモウリというのですが、やはり1番多かった名前は毛利小五郎、眠りの小五郎、元就、、、いやあだ名やろがい(笑) しかし、これでは呼びやすさから離れてしまう為か先輩方の判断で モーリン になりました。
舞台1年目
そうこうしているうちに各地域の高校が集まり、秋の演劇大会が始まりました。 確か私の高校は最終日だったと思います。すごく練習して約60ページもある台本を暗記して、声量もちゃんと届くように響くように練習したはずなのにまだ足りないような気さえしました。 前2日間観てきた演劇がどれも凄くて度肝を抜かれる演出、情景描写、音楽、小道具の使い方、、
全てに感動してそれらを通り越しての最終日、私たちの番でした。
舞台袖で出番を待っている間、不安と緊張とが入り混じって額からは汗が出て、先輩たちに心配そうにしていました。
私はゆっくり深呼吸して舞台上に足を運び演技を始めました。
この時初めてあびる照明に緊張がさらに高鳴りせっかくの舞台化粧が落ちてきたのに気づいて焦りながらセリフを言って、練習の時に入念に確認したことをひとつずつクリアしてスポットライトを浴びながら幕が目の前で下がっていき、安堵と拍手と達成感に浸っていると先輩方が駆け寄ってきて抱きしめられたと同時に涙が出てきて、それにつられるように先輩方も涙していました。
このときの私からしたら人生で初めて感動で涙が出た瞬間で、本当に何にも言えなくなりました。
ただ結果は残念ながら敢闘賞で県大会にはいけませんでしたが、
この経験はすごく大事にしたいなと思いました。
これが私の舞台感想です。
今思うこと
月日は流れて、現在私は社会人で接客業をして働いていますが、今でもまた演劇をしたいなと過去を懐かしく思いながら過ごしています。
演じることって簡単で才能とか抜きで誰でもできることだと思います。
社会人になって私自身思うことは、自分も自分を演じて日常を過ごしているんだなと思いました。特に私自身が接客という仕事をしているせいなのかもしれませんが、休日の私が素の私だとしたら、仕事中の私は演じているのだと思います。皆さんもそう思った経験ありますか。。。
ちょっとまとまりがない文章になりましたが、
演劇というものは普段の自分と違った別の自分になりきることによって日常から解放される瞬間があってすごく楽しいものなんです。