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【連載小説②】王神愁位伝 ー第2章 太陽の泉ー

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舞台は太陽族領地北部のシャムス地方。 太陽が昇り暖かい気候が多い太陽族領地の中でも、唯一この土地は年中雪が降り、太陽が姿を隠す極寒の地域である。 そんな極寒のシャムス地方最北端に…
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記事一覧

王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第53話

第53話 シャムス軍の誓いと使命ーー前回ーー ーーーーーー "カンカンカンカンカン!!!!"…

海雲 大輝
1日前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第52話

第52話 太陽より輝かしいものーー前回ーー ーーーーーー 琥樹がシャムス軍たちに説明してい…

海雲 大輝
8日前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第51話

第51話 黒き翼を解き放て、目指すは苦しむかの彼へーー前回ーー ーーーーーー 「達!!大丈…

海雲 大輝
2週間前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第50話

第50話 ピエロに残された宝 -終-ーー前回ーー ーーーーーー その後、シャムス軍が必死の激…

海雲 大輝
3週間前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第49話

第49話 ピエロに残された宝 -2-ーー前回ーー ーーーーーー そんなある日、俺はスニフ地方庁…

海雲 大輝
3週間前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第48話

第48話 ピエロに残された宝 -1-ーー前回ーー ーーーーーー ——あぁ・・・。 身体が燃える…

海雲 大輝
1か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第47話

第47話 非愁位ーー前回ーー ーーーーーー "ドシーーーーン!!" 地面を揺らし落ちてきたのは、夕貴の攻撃で全身ずぶ濡れ状態の月族 朱理だった。一緒に空中にいたペポとラビも、共に転げ落ちていた。 「ケホッ・・・ケホッ・・・カッ・・・」 そんな朱里にシャムス軍軍隊長の夕貴は近づくと―― "ドスッ!" 「カハッ!!」 渾身の力を込めて朱理を蹴り飛ばし、怒りの形相で朱里の襟元を掴んだ。 「ほら、全て喋ってもらうよ。」 「”っく・・・!!!”」 ”モアァァァァアアア・・

王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第46話

第46話 シャムスの太陽ーー前回ーー ーーーーーー 「シャムスの人間に手を出すんじゃないよ…

海雲 大輝
1か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第45話

第45話 生きた闇の饗宴ーー前回ーー ーーーーーー 「「「「「我々は月族の選ばれし者の1人…

海雲 大輝
1か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第44話

第44話 選ばれし者ーー前回ーー ーーーーーー 「ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!」 「・…

海雲 大輝
1か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第43話

第43話 崖の上から雪だるまーー前回ーー ーーーーーー ”キィィィィイイン” 「おっさん!…

海雲 大輝
1か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第42話

第42話 猛獣OR人間?ーー前回ーー ーーーーーー ーー関連話ーー ーーーーーーー "キィィィ…

海雲 大輝
2か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第41話

第41話 邂逅の果てーー前回ーー ーーーーーー 「ごめんよ。君に罪はないんだ。全て俺が悪い…

海雲 大輝
2か月前
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王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第40話

第40話 眠る女王の記憶ーー前回ーー ーーーーーー ——時は少し遡る。 太陽の泉に通ずる道。 この道を真っ直ぐ進めば、太陽の泉につく。 かつては観光に来た者たちが歩く道として整備されていたが、マダムの出現や人々の失踪が相次いでからは誰も寄り付かず、雪が積もりに積もっていた。道の両サイドは雪に覆われた木々が無造作に並んでいる。 "ザク・・・ザク・・・" そんな道を歩いていくのは、ココロや幸十と別れたシャムス軍 軍隊長の夕貴。 歩いていた足を止めると、腰に手を当て眉間に