王神愁位伝 第2章【太陽の泉】 第40話
第40話 眠る女王の記憶ーー前回ーー
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——時は少し遡る。
太陽の泉に通ずる道。
この道を真っ直ぐ進めば、太陽の泉につく。
かつては観光に来た者たちが歩く道として整備されていたが、マダムの出現や人々の失踪が相次いでからは誰も寄り付かず、雪が積もりに積もっていた。道の両サイドは雪に覆われた木々が無造作に並んでいる。
"ザク・・・ザク・・・"
そんな道を歩いていくのは、ココロや幸十と別れたシャムス軍 軍隊長の夕貴。
歩いていた足を止めると、腰に手を当て眉間に