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アタリマエ will be changed...

むかし、「チャングムの誓い」に関するブログを書いていた頃、
ある大先輩が紹介されていた書籍。
チャングムとこの本は関連していないのだが
わたしの頭には普遍性に関する本というとこの2冊が出てくる。

読売新聞の人生案内は、読者のお悩みに有識者たちが回答する。
100年以上前から継続しているコラム。
なんとか知恵袋みたいなもの。
写真はいま発売されているバージョンだが、わたしが最初に読んだものが誰かに貸して戻ってきていないので、数年前に現代版を購入した。

以下、要約して抜粋。

Q 夫の両親との同居が辛いが我慢するべきか?(平成3年29歳主婦)
A あなたの我慢より相手はもっと耐えていると考えよ。炊事だけを別にして平和な家庭を。

↑これが平成の回答。この後に質問者が取った行動が知りたい。。。

Q 元不倫相手と結婚したいが子どもたちに反対され許されないものか?(平成14年70代男性)
A わたしが子どもなら反対。何となく嫌である。

↑これも平成の回答。このあたりは令和も意見が分かれるのだろうか。

Q 母の手術のため処女を差し出しお金を工面したら父から売春婦扱いされてどうしたらよいか?(昭和7年23歳女性)
A あなたは子としてよく努めた。

↑今回の読み直しで一番印象に残っている回答。これまでわたしは「ありえない」と思いながら読んでいたのだろうか。今回は非常に納得した。

Q 妻が処女でなかったことが判明したので離縁すべきか?(大正8年男性)
A 妻はよくないが、子を母なし子にする方が罪悪である。

↑この本の掲載の中では代表的な相談。とにかく子の親をどうするかの視点が大正から昭和では重要視されていたことがわかる。

というように、いまも似たようなことは存在するだろうものが多い。
しかし、回答は全く違うだろう。
いまアタリマエだと思っている「善」の回答や解決策は
将来から見た時に滑稽なものであったり、驚くほど非常識なものになっている可能性が極めて高いということ。

この本ほど繰り返して読んでいる本はない。
何度読んでも新たな発見がある。

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