えぶりでい決行前夜

踏切のあぶないですよの音までがしんでしまえに聞こえる朝は
  

狂わないことと狂ってしまえないこと最寄り駅ホームの清潔
  

スイミングスクール通えばよかったな息もつけない人の波、波
  

夕焼けがやけに赤くてきれいだしぼくたちもっと軽率でいい
 
 
あの川へスマホを投げてやわらかに行方知れずになってしまえば
 
 
歯を磨き白いベッドに横たわり電気を落としてころした羽虫
 
 
おだやかに代わり映えなく死神とふたり暮らしの狭い1K
 
 
間違えて買った無糖のコーヒーが今日を決行前夜に変えた
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。