ロストサマー・バタフライ

 
あおいろの蝶がはばたくと君の匂いがするから、ぼくは夏に置いていかれるんだと思った。
 
 
こころ とか
君を構成するもの
窓みたいなかたち
クリーム色の木の枠の
窓みたいなかたちをしている
 
適切な風がふく夕方にそっと
ぎいと音を立てながら開け放ってみる
あの蝶がそういう、そういうものだったとして
あの色は空からうばいとったのだと思った
もう今日はこんなにあかいのに
君の匂いをおもいだすのは
そういう、そういうことなんだと思う
 

ごめんなさいぼくは、
 
ひと夏でしんでしまえないので
 

窓のすきまからひら、り
この部屋をおびやかすなら
クリーム色になるまえにたやすく
ちぎってしまえたりする
 








生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。