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大海明日香
2019年6月24日 20:02
“はじめてのおつかい”は、父親のたばこだったような気がする。まだ野ざらしの自販機で子どもがたばこを買えてしまった頃、3、4歳のわたしは、5分もかからない場所にある小さな商店の前の自販機に硬貨をにぎりしめながら歩いていった。父親の吸っていたたばこの箱、見覚えのあるパッケージは背伸びしても到底届かない一番上の段に並んでいたので、どうしよう、と一瞬戸惑ったのだけれど、小さかったわたしにたばこの味や
2019年6月19日 18:38
「それに、どっか飛んで行っちゃいそうだし」飛ぶ鳥がよかったなぁ、と言ったわたしに、母はそう言いました。それを聞いたわたしは、遠くに飛んでいきたいんだってば、と、思いながら、そうかなぁ、とつぶやきました。 大海明日香、の、名前の部分は漢字まで本名そのままです。あすか、という自分の名前がずっと好きだったし、自分は絶対“あすか”だよなと思っていたから、詩誌への投稿のためにペンネームをつけるこ
2019年6月17日 17:24
大海明日香です。詩を書いています。 普段はTwitterで詩を画像にしてのせていたりその詩を朗読したり、好きにつぶやいたりしているんですが、140字で収まらないことを言葉にする場がほしかったとか、長めの散文詩、画像だと見づらいひともいるかなとか、あとは、できるかぎり多くの人に詩を読んでもらえるようになりますようにとか、そんなきっかけでnoteに手を出してみました。こうしてなにかをはじめるた