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大海明日香
2022年7月29日 19:28
古いコンビニエンスストアの居抜きでできたわたし、の自動ドア、きみが目の前に立っても開いたり開かなかったりする。開かない自動ドアに人ではないことを突き付けられて泣きたくなるときの気持ち、を、一生わからないでほしい、と、祈るこの指がすらっと長くなくてまた泣きたくなるの、わたしだって、わかりたくなかった。 好きなコンビニが同じじゃないことは違う星に住んでいるみたいなことで、嫌いな香水が同じ
2022年7月24日 20:55
見上げても星が見えない日はなおさらこの町が鬱陶しい、ふるさとがふるさとになる日は来るんだろうか、帰りたい場所のことをふるさとと呼びたいから、きみの胸の中にふるさとはあるんだと思う、ふるさとはやわらかな香り、ふるさとはおだやかな音。心音みたい、心音をありがたがるのはわたしたちがそういう場所から産まれてきたかららしい、ってことを考え出すとやっぱりちょっと苛立つから、星から落ちてきたことにし
2022年7月15日 21:21
死ぬまで行かないナイトクラブ踊ると羽根が散るんだよきみは天使じゃないけどこの世で1番天使に近くてだから死に近い気がする詩にしたい匂いがする 死ぬまで行かないナイトクラブ遺灰は夜に撒いてよってつまんない映画みたいなこと笑いながら言うから永遠に死なない気がする眠れない匂いがする死ぬまで行かないナイトクラブ死ぬまで行かないでナイトクラブきみの歌が流れる天国でもどうせぼく
2022年7月2日 19:28
音楽だけが増えていく音楽だけが増えていくこの部屋にも街にもわたしの腹にもあたらしい音楽だけが増えていくの宇宙は無音なんだって無音なら君も詩を欲しがるだろうか宇宙飛行士になったんだってすきだったひとに言われた日スペーススーツのまあるいあたまを撫でてあげる練習のためにスイカを買って帰った夏の似合わない部屋でスイカを抱きしめて眠った何か孵ればよかったのに帰ってきてくれれば