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深夜、堕落したブルーライト、ぼくら勝手に孤独になって輪廻。

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散文詩/自由詩まとめ。
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2021年10月の記事一覧

廃教室のロストブルー

わたしが燃えるときの炎は青白いといいなと思う、理科の教科書はかなしさとかそういうものの海に落としてしまって、濡れそぼって役に立たないし、
得意な教科がいつだって国語だったことと、他人の顔色ばかり見ていきてきてしまったことには、科学的に関係がない、と、画面越しにしか会ったことのない、なにもかもすべて退屈みたいな顔の先生に、淡々と教えられたい。

なんでもかんでも海にしやがって、の、瞳が鏡越しにこちら

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1026年後のみらいまで平和条約

さむいですね、さむいだけで無条件にさみしくなったりするの、ばかですよね、ばかだからかわいいですよね、でも夏みたいに、おいてけぼりみたいなさみしさじゃないから、みんなさみしくて、たくさんのさみしいの中のさみしいひとりみたいな気持ちだから、きらいじゃないです。勝手だね。
 
 
愛情でなんでもかんでも解決してオールオッケー、ぜんぶハッピー、だってずっと思っていたね、だってわたしにずっと足りなかったのは

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バイマイサイド

まるまってねむる
まるまってねむる
  

バイマイサイド、
あなたの背中のまるまりを黄金比と重ね合わせる、
日曜は断食、
美しいに帳尻を合わせて、
週末を終える、
しゅうまつをおえる、
これで終末を負える。

 
 
胎児のかたちのシーツ、しわのあいだにホットミルクを流して、おだやかな川が流れています、そのように生きたいです、の、パブリック・ダイイングメッセージ。
死んだように眠っていたね、と言

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ラウンド・ブリリアントカットの林檎

わたしのなみだの一滴には愛してくれと書いてあって、だからひとが死ぬ映画で泣くのはやめた。宝石にならないなら価値がないとしたら、の、イフ、ではきっとなれないあなたのイヴ、胸に触れると肋骨がきれいにならんでいるのがわかる、ので、わたしはわたしの細(くあってほし)い骨を1本、ぱきんと折って、火にくべる。
わたしではない小さなどうぶつのためのミニチュアの暖炉、透けたネオン・グリーンのライター、あなたの前で

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消費できない1001カロリー

歯がぼろぼろ抜ける夢を定期的に見たりする、砂を噛んだみたいにじゃりじゃりする感覚がやけにリアルできもちがわるい、夢占いには興味がなくって、ただ眠りが浅いだけなのだと思う、調子が悪いだけ、良いときなんて、ほとんどないような気分になるのも、調子が悪いだけ。
 
 
愛のこと、受容や許容だとおもっているあいだだけのマリア、ほんとうはやさしくなんかなくてごめんねのポーズ。底の抜けたバケツをつぎはいで修理す

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