詩集✴︎四頁🔸迷庭にて🔸虚無感流し🔸DM🔸冷唇
迷って良いんじゃないかな
迷わずにいたくても
迷ってしまう時は
素直に迷ってさ
知らない道を行って
それで新しい物をみつけて
結果笑えたなら
それで良いと
僕は思えるよ
茨道 獣道 迷い道
君が迷えないなら
僕が迷う
時計を持った兎が逃げ込む
昼下がりの庭の中
「迷庭にて」/泪澄 黒烏🔑
泣いている気がして
走り出したい衝動止めて
雨の中
握り締めた手だけが震えていた
どうかもう…
病まないで
止まないで
純粋に笑っていた君
どうかもう…
僕を忘れて下さい
君からラブレターを貰った
DMに
優しいラブレターだった
一日必ず観る所
疲れてほっといる所
そんな所に在る
何でも知っているんだね
きっとこれから
辛い時
嫌になった時程
其れが
勇気や
元気に変わるって事
だから君はDMにしたんだね
君の事も
良く知っているんだ
貴方を想って雪になる
溶けて何時か
消えてしまう
そんな不安を抱え待つ
掌に落ちた結晶華
あっという間に
いなくなってしまった
やっと来た貴方は
何も知らない癖に
私の手を温める
「待たせてごめんね」
「少しも不安になんかならなかったわ」
そう答えたら
貴方の優しさが降ってくるのよ
洋燈寄り掛かり
何食わぬ顔
鼓動の音も聞こえず
知らぬ存ぜぬ
涼しい顔も今のうち
軈て隠し通せぬ物と成る
凍えるだけ
凍えて待っていて下さいね
誰よりも温かく迎えます
悪戯な宵待花は笑って揺れた
二人月下に姿見える頃
貴方の顔が明るくなる瞬間だけは
私だけのものなのです
日々は一日一本ずつ
大切に積み重ねた花束
其れを母は
手離しなさいと云う
未来を掴めないでしょう?
そう儚気に微笑んだ
そうならないでね
なりません
私は何時でも彩の花々
両手に抱え切れない程持ちまして
誰かに
一日一本ずつ大切に授ける
そんな花売りになるのです
私は私…
僕は僕…
自分の事
この世でたった一人
もう君にしか理解出来ない
消えてしまいそうなんだ
両手がまた透けて行く
止めて…
早く…
朝に晒されてしまう前に…
大丈夫って
何時もの様に言ってよ
僕の影は
何時だって
白い夜明けに雲消霧散す
この身毎
この心毎
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お賽銭箱と言う名の実は骸骨の手が出てくるびっくり箱。 著者の執筆の酒代か当てになる。若しくは珈琲代。 なんてなぁ〜要らないよ。大事なお金なんだ。自分の為に投資しなね。 今を良くする為、未来を良くする為に…てな。 如何してもなら、薔薇買って写メって皆で癒されるかな。