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「どうして勉強しないといけないの」に対する私の答え
こんにちは。
小1男児の育児に疲れている、村上です。
「また宿題?」
「もう計算やりたくないー」
「また漢字ー!?」
息子のため息まじりの声を聞くたびに、私も子どもの頃を思い出す。
子供が少し大きくなってくると「どうして勉強しないといけないの」という質問は、多くの家庭での"定番"になる。
他の家庭では、子供にどう答えているのだろう。
今日は「勉強すること」について書いてみたいと思う。
私は学生生活が長い。
大学を卒業して修士課程へ。その後、親の反対を押し切り、博士課程に進学。途中からは働いていましたが、20代ずっと半分学生をしていた。
両親はアカデミックな世界とは縁遠かった。「大学ってどんなことやるんだろうね」って感じだったから、大学院とか「いつまで仕事しないつもり?」と思ったはず。
私の生き方は全くおすすめできるようなものではないけれど、長い学生生活を経て1つ良かったと感じることがある。
それは「どうして勉強しないといけないの」に自分なりの答えが出せたこと:
この世界には(解決したいけれど)解決できない難しいことがたくさんあるから
これが私の答えだ。
だから、もし勉強ができる環境に恵まれているなら、自分の得意を活かせるように努力するのが良いと思う。ちっぽけな自分でも、もしかしたら誰かの役に立てるかもしれない。
人間は社会的な動物だから人の役に立ちたいと思うし、誰かの役に立てることで幸せを感じる。周りもハッピーという好循環がそこにはある。
自分がどんなことで役に立てるかは、知識を得て、経験を積み重ねない限り分からない。それが勉強をする理由じゃないかと思う。
それに加えて、1人の人間にできることには限界があることを知れたのも良かったことだ。
例えば、私が学んでいた第二言語習得(人は外国語をどうやって身に付けていくかを探求する分野)だって、ものすごく細かく領域が分かれている。総合病院に各診療科があるようなイメージで、それぞれの領域の中で更に細かくなる。
つまり、英語教育を専門にしていると言っても、何でも分かる訳ではない。もっと言えば、「恐らくこうだろう」とある程度の確信をもってアドバイスできる領域は限りなく狭いように思う。
そこから私は、自分の専門でないことは、気楽に専門家に頼ることを覚えた。餅は餅屋に任せることに躊躇はない。
自分の専門を突き詰めて、あーでもない、こーでもないと日々試行錯誤しているのが専門家。オタク気質な人が集まっている。
そんなこんなで、既に回答があるかもしれないことを、なんでかなぁと悩んでいる時間がもったいないと思うようになれたのは良かった。
子供が「どうして勉強をしないといけないの」というとき、恐らく「今」しか見ていないだろう。
漢字を書くのがイヤ!
計算が面倒くさい!
英語はつまらない!
幼い子供が未来を見ることは難しいのは当然だ。でも、徐々に少し先の未来まで考えられるように声がけしていきたいと思う。
実は、未来を想像して気持ちを高められる動物は、人間だけのようなのだ。
チンパンジーは未来を想像する力を持たないから、半身不随になっても落ち込むことはないことを知ったとき、人間の複雑さを感じた。
10年前に読みましたが、印象に残る1冊でした▼
私が本腰入れて勉強し始めたのは大学生になってから。
中学高校は学級崩壊、大学になってこれではマズいのではと悟ったパターン。そういう意味で、子供が感じる「どうして勉強をしないといけないの」の気持ちはよく理解できる。
私は息子に自分が知っておきたかったなと思うことを、あえて言葉にして話すようにしている。
あなたが英語ができるのは、やってきたからだよ。勝手にできるようになることなんて、1つもないよ。
今できないことは、来年になっても同じようにできないよ。
英語ってやめたら忘れるんだよ。日本語も同じだけどね。
なんだか説教臭い。でも、成果を残している人というのは、日々の努力を怠らない人だと思うから、そんな感じになってしまう。
こんなの普通だと感じた方。それはきっと、恵まれた環境にあったということ。勉強を大切だと考える、教養のある親御さんに育てられたのだ。
継続が勝つということに関しては、子どもも大人も同じだと思う。そして、努力の先には必ず新しい発見がある。
子供への支援だけでなく、私も学び続けることで、その発見を共有していきたい。
■ プロフィール
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