見出し画像

読書日記|電車のなかで本を読む

 今回は島田潤一郎さんの本を拝読。1年くらい前から読みたい1冊でした。読むタイミングがうまくつかめずに、ようやく読めました。島田さんが本書で書く本の紹介は書評とも一味違う。


 本の紹介でありながらも、私的な事と結びつけて書く読書エッセイという趣き。紹介されてる本の中では、岡崎武志さんの本が一番読みたくなりました。


 島田さんの本も岡崎さんの本も、いつか読みたい本としてチェック済み。こうやって巡り合えたという事はきっと今が読み時なんだろうな。島田さんの文章から流れる優しくて穏やかな感じ。読んでいて心地よい。


 陽だまりの中でうたた寝するような感覚に近い。本の中のすべてのエッセイがそうではないにしても、私はそういう感じのエッセイにハマりました。「この本は気になる」と思ったのも穏やかな匂いのする小説だったり。もともとそういう小説やエッセイが好きというのもありますが・・・。


 島田さんの文章とは相性がよさそうで、もう1冊読むことにしました。次はどんな話に出会えるかな。今からワクワクしています。でもこの本を読んでいる時も、ふと島田さんと本の好みは全然似ていない事に気づきました。自分の知っている小説家さんと違う作品が好きな方の意見も貴重。


 それでも絶対手に取らないであろうエッセイにも出会えたから大満足。書評エッセイって、やや堅苦しいイメージもある。本書はそんな事はありません。時には島田さんの思い出話に、そっと耳を傾けているみたい。



 新しい書評の書き方を、読書中に垣間見た気がしました。私もこれからnoteで読書感想書く時に参考にさせて頂きます。とはいうものの、こういうタッチでは絶対書けない。そんな予感がしているのも事実。


 さらさら書かれているようで、自分の中に取り込むのが困難。だから島田さんの文章に惹かれるのでしょうね。自分らしい読書感想の書き方って、何だろう?私も日々書きながら自問自答しています。


 


 

いいなと思ったら応援しよう!

オウチニスタ
もしサポートして頂けたら嬉しいです。一生懸命頑張ります。宜しくお願い致します。

この記事が参加している募集