新しい本屋像から見えるこれから
本屋さんを営む方の本を連続して読みました。早坂大輔さん島田潤一郎さんそして佐藤友則さん。早坂さんは生き方に悩んでいる方が読むと楽になるかも。そして個人店の店主さんならではの苦労もうかがい知れました。
島田さんは読書から離れたり遠ざかったりの読書遍歴なども面白い。どちらかというと島田さんは書く人のイメージが強いですが・・・。私がちょっとびっくりしたのは佐藤友則さんの本。
佐藤さんは本屋を経営するという観点からのお話がメイン。部分的には佐藤さんの人生についても触れられているものの、本の中心は地方で本屋を続ける事のアイデアが網羅されています。本屋プラスアルファの部分を生み出す。これってきっと簡単ではないでしょうね。
実は私今まで本屋の多角化について懐疑的な部分があったんです。「あれこれ置くよりも本を広く置いてくれていた方がいいのに」などと他人事のようにかんがえていたのが恥ずかしい。本屋を続けるために、より利益率の高い分野にも手を広げていく。
そういう事だったんですね。居場所を見つけられない若者を雇用するなど進んだこともやっておられる。詳しくは書きませんが私はそのあたりの話が佐藤さんの本の中で一番好き。
地方で万屋さんのようになった本屋さん。最終的には人助けだって、まわりまわって自分たちにも帰ってくるはず。働き方やお仕事観について悩みがある方は読むと楽になると思います。
それと「自分も何か頑張りたいこの世界で勝負したい」と根を張って生きていく助けにもなるような気がいたします。時間は書かても居場所を見つけられる。もしくは誰かに助けてもらいながら、定着する。
読んでいて人を育てるとかそういう事にも、ふと思いをはせました。教育的な意味合いでもいい本です。今回の読書は本屋で待つでした。佐藤友則さんの話を島田潤一郎さんが書いた素敵な本。本屋の経営に興味のある人も、勉強になると思いますよ。