中学受験の罠その1:偏差値
今日は、中学受験の偏差値、について。
私にとって偏差値と言えば、大学受験のころを思い出します。
偏差値は、模試を受験した人の点数から平均点を出し、平均点から見て上なのか下なのかで、偏差値〇〇と数字で表されますよね。学校ごとに合格できる人の偏差値がいくつか?、過去のデーターから分かるので、志望校の偏差値と自分の偏差値を見比べて
「まだ、足りない・・・」
「この学校なら、合格しそう!」
など、受験校を決める際の判断材料に使えますよね。
大学受験で偏差値50(←ちょうと平均点ということですね)というと、高いほうではないですが、中学受験の場合は受験する人のそもそもの学力レベルが高いので、偏差値50って、そこそこ難しいのです。
うちの子も、初回の模試では偏差値50に届かず、
「これまで結構勉強したし、今度こそ偏差値50に入るだろう」
と思っていても、偏差値50に入れないことが続きました。
親である私が、大学受験のイメージからなかなか離れられず、
「偏差値50にも入れないなら、受験する意味はあるんだろうか…?」
って迷うことも、しばしばでした。
偏差値に縛られていると、偏差値が少しでも高い学校に合格するのがいいことのように思えてくるのですが、偏差値が高い学校に見学に行ってみると、
「うーん、なんかうちの教育方針に合わないな…。
うちの子が、この学校で楽しそうにしている絵が浮かばない…」
という経験が何度かあり、
「偏差値で学校を選んではいけない!」
ということが、分かるようになりました。
それからは、偏差値に関係なく、
「娘にとっていい学校って、どんな学校?」
「どんな6年間を過ごしたい?」
という視点で学校を見るようになって、娘と一緒に話し合いながら考え抜いた結果、やっと志望校が決まりました!
結果的に、偏差値が高い学校を選んだので、
「今の偏差値では無理なのでは?」
という不安もありましたが、
偏差値はあくまで塾が出した基準で、志望校の問題の傾向と完全一致しているわけではない、という落ち着いた見方ができるようになり、不安も払拭できました。
中学受験の考える時に、親が一番最初にはまる罠が「偏差値」ですが、志望校を考える際には、偏差値から決めるのではなく、
「子どもにとっていい学校って、どんな学校?」
「どんな6年間を過ごしたい?」
という【子ども主体の視点】で、選ぶことをおススメします。
もし仮に、その学校が、現在のお子さんの学力では届かない学校だったとしても、中学受験は目標に向かって頑張ることに価値がありますから、希望する学校を第一志望にして、親が第一志望の学校に近い合格可能性の高い学校を見つけてあげると、いいのではないかと思います。
人の価値は偏差値では決まらないし、
お子さんの人生も偏差値では決まりません。
中学受験の罠「偏差値」に、親が、はまらないようにくれぐれもお気をつけくださいね。
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