反抗期は「自己主張期」と呼んでほしい
半年ほど前、「モリのおかしな幸福論」さんのポストをきっかけに、こんなことをTwitter(X)に書いていました。
私自身「金を出す親のいう事を聞いて当然だ」と抑圧されて育ったので、
社会に出てから大変だったな、と今になって思います。
パワハラをきっかけにうつになり、休職せざるを得なくなった時に、
「なぜこうなってしまったのか」と振り返ったことの一つです。
職場で適切に、自己主張が出来るか否か。
特に新人時代はただただ、自分の業務経験が足りないからだと思っていたけれど、後輩が増えていくにつれて「業務経験とか、そういう問題じゃないぞ…」と気付かざるを得なくなっていきました。
新人だって、業務知識も経験もなくたって、「今の自分の感じるところ」として意見を述べることが出来る人に何人も出会ってきました。
彼らがどういう育ちをしてきたかは分からない。
でも、子どもの頃から、日々の暮らしの中で、正しい自己主張の仕方を学べたか否かは差が大きすぎると思います。
実際に、我が子を一個人として尊重して育ててきた親子関係であれば、その後も仲良く交流できていたりしますよね。
だから、そういうことなのかなと。
反抗期ではなく「自己主張期」と呼んでほしい。
「自己主張期」は、家族との間で、
他者の考えも尊重しつつ、自分の意見を述べる力を磨くとき。
「反抗期」などと呼んでいるから、「出来ればない方が良いもの」と思われる。「親に反抗することなく素直に育った子は「いい子」である」など誤った認識を持たれてしまうのだと思うのです。
私は会社員時代、アサーティブ・コミュニケーションの本をよく読んでいました。あと勝間勝代さんの「断る力」とか。一人反省会をしつつ。
言われるがまま、仕事を背負ったり、会社のイベント・行事、業務外の取り組みを引き受けていった結果、最後はとんでもない状況になっていました。
会社員時代のあの時に、もし、
組織全体の方向性、人間関係、自分の置かれている状況を念頭に置き、
他者の考えも尊重しつつ、自分の意見を述べることが出来ていたら・・・。
パワハラのことも、うつになるまで追い込まれる前に、しっかり行動できたんだと思っています。
ちなみに、娘は重度知的障害だけど、ジェスチャーでのイヤイヤ(首を横に振る、手でイヤイヤする)が身に付きつつあります。
彼女は恐らく、成人後は、施設やグループホームでの暮らしを余儀なくされる。だからこそ、親が居るうちに、他者とのコミュニケーションの練習を沢山してほしい。そう思っています。
反抗期ではなく「自己主張期」と呼んでほしい。
「自己主張期」は、家族との間で、
他者の考えも尊重しつつ、自分の意見を述べる力を磨くとき。
ちなみに私自身は、39歳から「自己主張期」をスタート。
「自分の意見を述べるため」には「自分がどう思うか・どう感じるか」が無いとそもそも始まらないのですよね。
そこを補ってくれたのが、ピアノ即興での創作なのです。
「今感じたこと」をとにかく素直にメロディとして外に出す。
作曲の勉強も39歳から始めました。
創作も、自己主張も、訓練を続けて約10年。
今は、音楽だけでなく、思ったことを「言葉」で、比較的すぐに言えるようになった。
一晩寝かせて、じわじわ熟成して小爆発もあるけど(笑)。一歩一歩。
さいごに。たまに思い出す元上司の言葉。
無理しない。
完璧を求めない。
思ったことをすぐに言う。
訓練を約10年続けて、少しは近づけたかなと思えるようになったここ最近。
前職の会社では、私の人間性を見抜いて声を掛けてくださる
上司や同僚、後輩に恵まれたなと思う。有難かった。
親との人間関係には恵まれなかったから、ホント有難かったなと思う。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!