読んで欲しい本と読みたい本と
子どもに読んで欲しい本と、子どもが読みたい本は、ちがう
昔から「いい本」として受け継がれてきている
いわゆる名著は絵本にも、児童書にも、たくさんあって
そのなかのいくつかは私自身のお気に入りだったりして
子どもが本を読み始めた時には一緒に読みたいと思って
何冊も「いい本」を購入した
そして、子どもの本棚の一番いいところに置いた
いい本を読んで、楽しんでほしい
(そしてあわよくばちょびっとだけ、将来国語が得意になって欲しい)
そんな親の下心を知ってか知らずか
よちよち歩きだった息子は
「いい本」を全て本棚から薙ぎ払い
全身全霊で愛読していたのは「トーマス」と「きょうりゅう」の図鑑
トーマス、パーシー、エドワード、ゴードン、トビー、ディーゼル…目をつむっても思い出す、青や緑や黒のユニークな機関車たち
トリケラトプス、ティラノサウルス、スピノサウルス、プテラノドン…舌を噛みそうな名前も多い、大きくて夢があふれる恐竜たち
トーマスを卒業した後も、物語の本には全く興味がなくて、図鑑ばかり
もうこの子は物語は読まないんだろうな、このまま理科の本しかよまないんだろうな、面白い子だなと思いつつ
大人向けの科学雑誌を「寝る前の読み聞かせ」として求められて
生物や宇宙や化学の専門用語を読み上げるのがちょっとだけ苦痛になってきある日
突然児童書を読み始めました
小学校に上がって最初に読み始めたのは「くまの子ウーフ」
その次が「おしり探偵シリーズ」
このままかいけつゾロリに行くか?とおもったら、「がっこうのおばけずかん」
そしてまたしばらく本を読まない時期があって、3年生になってから来たブームは「マジックツリーハウスシリーズ」と「グレッグのダメ日記シリーズ」
図書館や図書室で10冊借りてきては2日くらい集中して読む
うーん、なんというか、パワーのある読み方をするなぁ
と見ていて感心します
そう言えば国語が得意になったかと言うと
国語の教科書に載っているお話はさして興味が持てないとのこと
通知表もテストの点も「それなり」です
子どもは子どもの好きなものを楽しむので
親の思惑なんてそんな扱いです