【当事者が語る】 感覚過敏について Part1
前置き
感覚過敏は、どの感覚がどれほど強く、どんな影響が出るのかが人によって様々です。すべての感覚過敏の人が同じ訳ではありません。
あくまでも私の主観に基づいた感覚、感想を書いています。
ご了承ください。
感覚過敏ってなに?
前回の自己紹介でも話たとおり、感覚過敏について詳しく掘り下げていきます。
感覚過敏とは、ある刺激にとても敏感になってしまっている事です。
触覚、嗅覚、聴覚、味覚、視覚 と、色々あるのですが、個人差が激しかったりするので、感覚過敏の人を10人集めたとしても、どの感覚が苦手だったりするのかは、本当に様々だと思います。
感覚過敏になる原因として、不安やストレス、身体疾患などもありますが、私の場合は、発達障害(自閉症スペクトラム)に合併して、感覚過敏がおきています。ですが、発達障害だとしても、必ず感覚過敏だという訳でもないですし、感覚過敏だから、発達障害という訳でもないんです。
感覚過敏には、理解を得る事がとても大切です。我慢が足りない、好き嫌いの延長だと思われてしまう事がとても多いんです。
それで理解を得られない事が多々ありました。
なので、この記事を通して、少しでも感覚過敏について知ってほしいなと思っています。
味覚過敏について
まず、今回は、私が特に強くて、日常にも大きな影響を与えている
味覚過敏について書いていきます。
簡単に、味覚過敏について紹介すると、
特定の食感、味にとても強い反応が出てしまうのが味覚過敏です。
これによって、味に敏感になり、特定の食べ物を食べることが出来なくなります。味覚以外にも、食感に敏感になり、特定の食感を受け付けない事もあります。
私の場合だと、味覚、食感と、食べ物の香りにも反応してしまい、食べる事が出来ないものがとても多いので、毎日の食事がかなり偏ってしまっています。
こんな感じで、どこの地点で駄目なのかどうかで、出てくる症状も変わってくると感じています。
まず、香りが駄目な場合は、この香りから離れたいと感じ、長い間嗅いでいると、吐き気だったり、不快感が出てきます。
次に、香りは良くても、味か食感で駄目だった場合は、味と食感はほぼ同時に襲うので、両方が駄目だった場合はすぐに吐き戻してしまいます。
味が駄目だった場合は、食感は悪くないので、しばらくは食べる事も出来なくはないのですが、途中から吐き気だったり気持ち悪くなってしまったりして、食べれなくなってしまいます。
食感が駄目だった場合は、あまり遭遇した事がないのですが、もう食べたくないなと思う事がほとんどです。
食べる事ができないもの
私の場合は、野菜、果物全般が食べれません。
理由としては、
香り:野菜だと、青臭い、果物だと、香りそのものが受け付けないです。
味:野菜だと、噛んだ時に口にあふれる苦味と青臭さがとても苦手です。果物だと、香りそのものが広がるのが苦手です。
食感:青野菜などにある、茎や芯を噛んだ時の「ゴリッ」とした食感がとても苦手です。果物だと、りんごやスイカなどのジャキジャキとした食感が苦手です。
香りと味はほぼ同時に来るので、とてつもない不快感が襲います。
肉と魚なら食べる事が出来るのですが、野菜などが一緒に混じっていると、野菜の味が汁などに染み出しているため、食べる事ができません。魚は、焼き魚なら食べることが出来ますが、魚自体があまり得意ではないです。
甲殻類も、独特の風味が苦手で食べれません。
なになら食べる事ができる?
上記に出てこなかった、白米、パン、麺類、肉、魚(一部例外あり)が食べる事ができるものです。
例外として、
ケチャップ:食感、トマトの生臭さが消えているので食べる事ができます。これは分かる人は多いのではないでしょうか。トマトソースはものによることがほとんどなので避けています。
カレー:しっかりと煮込まれていて、野菜の食感(特に玉ねぎ)が口の中で溶けるくらいだと食べる事が出来ます。
バニラアイス・ミルクアイス:これは、商品ごとの味の個体差が大きくて、気に入っているものから、吐き気が出てしまったアイスもあるので、バニラアイスやミルクアイスは買うことが少ないです。
ゼリー:果物の味は食べる以前にアウトなのですが、コーヒーゼリーを、一人でカフェに行ったときに注文した事があり、最初の内は良かったのですが、ブルブルとした食感が駄目で、残す量を減らそうとして、カフェオレで流し込んだりしたのですが、吐き気が続き、残してしまいました……今でもトラウマです。
プリン:前のゼリーと似たように、ブルブルとした、プリンが苦手で、プッチンするプリンがわかりやすいのではないでしょうか。口の中で溶けるようなプリンだと食べる事ができます。
こんな感じで、例外もあったりで、なかなか分かりづらいんです。
「食べれない物を無理にでも食べると、気分が悪くなったり、吐き気がしたり、最悪、吐いたりしてしまう」と一言で説明しても、
「好き嫌いの延長じゃないの?」「食べれないってどういうこと?」と、簡単には理解されない事がほとんどです。この記事をきっかけに、「こんな人がいるんだな」程度でも伝われば良いと思っています。
ここまで見てくださってありがとうございました!
次回も味覚過敏について、引き続き書いていこうと思います。
また別の記事で会えると嬉しいです。
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