脳みそがギュッとなる178分〜キリエのうた〜
観てきました。
松村北斗、いい映画に誘ってくれたなあ!
本当に岩井俊二監督作品だし引き寄せられるように、吸い込まれるように観に行ってしまった。
感想をまとめます。
キリエの歌
第一は、何と言っても「キリエのうた」。
あの細い華奢な体から溢れ出す力強い声量。
途中、あれ、なんかこういう歌手いた気がする。
そう思って断片的な記憶を手繰り寄せて行き着いたのがsalyu。
そうか、「リリィシュシュのすべて」も岩井俊二監督×小林武史のタッグたったか。
そう気付かされる再来。
ああ、この感動との再会に20年かかったか。
ハッとさせられる歌声、魅了される人々。
ため息しか出ない。
ストーリー展開
13年間の時間、そして日本各地を行き来する関係で、油断すると振り落とされそう。
そう難しくはないけど、後半にかけて気付かされていくうちに感動がたたみかける。
どういう関係?どういうこと?が、
そういうことだったのか。になる。
結構ラストギリギリまで分からなかったり、まあ、読解力のない私は最後まで分からないものもあったりだけど。
優しさのバトン
辛く悲しい物語かと言えば、どちらかと言うと逆で、優しさ・暖かさに包まれている。
黒木華さんの存在に涙しそうになり、そして振り返れば夏彦やイッコはキリエに救われて生きてきたのだなと。
救い救われ、人と人とは支え合って生きているものだなあ。
それでいながら「自分は救ってる」「自分は正義」が、実際は誰かの心をぶち壊してることもあるもんだ。
イッコの人生
観終わって一番いまだに不思議なものはイッコの人生。
イッコは何してる時が幸せなのか。
出てきては消え、出てきては消え。
何に喜びを感じ、何のために・・・
キリエの存在がイッコの喜びなのか。
まとめ
もうこれ以上陳腐な言葉で語るのは不毛。
岩井俊二監督作品なので安心して映画館で観るのが一番。
映画っていいなと改めて思ったよ。