私の仕事 – 「これまで」と「これから」②
②はじまりの前
高校の時、どうしても行きたい大学があった。
その大学の推薦入試を受けられる枠が、
通っていた高校にたった一つだけあった。
勉強はそれほど好きではなかったから、
受験勉強が最小限で済んで、
しかも、普通に受けるよりも受かるチャンスが大きいなんて、
こんなに都合のよい条件を見逃すわけにはいかなかった。
私は何とかその枠を手にすることができた。
でも、それで合格というわけではない。
枠を手にしただけ。
合格するには、英語の試験をクリアする必要があった。
合格するためだけに、英語を勉強した。
理解なんかはさておき、息を止めて、ひたすら詰め込むだけ。
面白いなんて、思ったことは一度もなかった。
好きになるはずもなかった。
ただ大学に入って、やりたい勉強をしたい。
その手段として、仕方なく取り組んだだけだった。
(次は2022.5.29)