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2か月半の無労働で基本情報を合格するたった一つのメソッド

復職して2か月半経つが、まだ労働をしていない。休職期間も含めると、半年ほど業務をしていないことになり、半年も労働をしていないと、暇・退屈を超えて自分がもはや有閑階級なのではないかという錯覚にすら陥る。この有閑階級から堕天するときに自分は人間でいられるのだろうか。

先日基本情報を受けてきた。復職してからの間、唯一継続的にしていた資格勉強だ。(他の時間は自己啓発という体で哲学の本を読んだりしている。)最初の1ヶ月は参考書を一通りさらってみて、残りは過去問をやってみるのだが、過去問の繰り返しはやはり形骸化してしまう。この問題の答えはこれで、あの問題はこうと、問題一つに対しての対応しかできず、他への応用が全く効かない。まあでも資格勉強なんだし別にええやろと思いながら、試験当日まできた。

現在の基本情報はCBT形式(各地のテストセンターで受ける方式)で受けることが可能なので、いつでも受験できる。一昨年もちょっとは勉強していたのだが、受験日と勉強を始めた時期が離れていて、いつの間にかやる気が散ってしまっていた。今はテストセンターの日程さえ決まれば自分のペースで臨めるし、再受験も容易なのでけっこう楽なのかもしれない。ちなみにITパスポートは受けない。新人研修の雑談でITパスポートの話題になったとき、「インターネットでITパスポート落ちる人は脳の障害があるって見ましたw」と今でもなんで言ったか分からない超絶ノンデリ発言の後、本当にITパスポートで落ちてしまった人がいてアタフタしてしまった記憶があるからだ。(その後、「いやでも、インターネットで言われていることなんて便所の落書きですから…」と訳の分からないフォローをしていた。)

テストセンターで問題を解くと、一瞬で愕然した。科目A全然分からねぇ!!!今まで散々やってきた問題なんてほぼなく、知らない単語のオンパレード。なんか見覚えのある問題でも問われていることが違うから全く対応できない。途中からは、再受験までの勉強方法や上司へなんて言い訳するかを並行して考えるようになっていた…科目B(プログラミング等の思考が問われる問題)も半分位は自信なかったが、6割のボーダーラインならまあ大丈夫だろう、問題は科目Aだ、全然分からなかったけど何割いけるか?

試験終了のボタンを押すと、目の前に科目A605点という数字が飛び出してきた。(CBTの点数発表はめちゃくちゃあっさりしていて、毎回驚いてしまう。)受、受かってる~~~~!!!!でも、めちゃくちゃあぶね~~~~!!!!!喜びより先に今までの形骸化した勉強が何とか形になった安堵と、あと少し当てずっぽうが外れていたら落ちていたことの恐怖が交互に襲ってきた。(科目Bも635点とめちゃくちゃボーダーラインだった。大丈夫か自分)

安堵と恐怖の中で散歩しながら、6割というボーダーラインについて考えていた。答えに自信がある問題が2割、自信はないがこれじゃないかという目星がある問題が2割あるとして、ボーダーラインを超えるためには残り6割の内、2~3割が当たっていればいい。その6割の答えが全く検討をつかなくても4つの選択形式だと、3~2つまではなんとなく答えが絞れたりするので、意外と取れていたりする。そうなると、半分以上問題が分からなくてもなんとかなるもんである。(もちろん、知っている問題が出る割合や当てずっぽうが当たる運も絡む。というかその要因がでかいのか)AWS/CPを受験したときも問題がほとんど分からなかったが、ギリギリ6割を超えていたので、同じロジックなのかもしれない。

というか、自分には絶対受かるという自信のまま受かったことが、一度もない。高校受験のときは数学の最初の計算問題で制限時間の半分を費やして受かるわけないと思ったが、なんとかなっていた。大学受験もMARCHが全落ちして、残るのが本命の国立大学だけとなり自暴自棄で受けたが通っていた。これらも恐らくボーダーラインギリギリで通っていたのだと思う。そのくせ、自分の怠惰な生活に対して母親が注意すると、「でも受かったんだからいいじゃん」と開き直っていた、ギリギリ合格という結果を無視して。それを繰り返した結果、現在の体たらくとなってしまった訳だが、今回も6割のボーダーラインを超えることができたので、このまま最小限の努力とたまたまの運を盾に開き直り続けるのかなと思う。

基本情報を合格するたった一つのメソッドは、「虚勢を張り、開き直ること」なのかもしれない。6割のボーダーラインは意外となんとかなる。というか資格勉強に限らず、普段の仕事だって体感2~3割しかできている気がしなくても、残りも案外上手くいっている。(と思いたいんだがいかがでしょうか。)だから、人生にも6割のボーダーラインを持とう。

ここまで読んでくれてありがとう。補足すると、基本情報の点数は600点を超えていたが、確実に合格した訳ではないので、落ちてしまう可能性もある。そのようでしたら国家転覆をはかります。


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