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【大月書店通信】第187号(2024/8/30)

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「大月書店通信」第187号をお届けします。

8月24日、「高校生平和大使」(1998年に創設)が核兵器の廃絶を求める署名約9万6000人分を国連ヨーロッパ本部に届け、その報告会が開かれたというニュースがありました。「高校生1万人署名活動」は、長崎の高校生の発案で2001年から取り組まれ、現在では、全国19の拠点に広がっています。

24年を数えるこの署名活動も息の長い取り組みですが、核兵器と戦争のない世界を求める高校生たちの活動は、1974年に広島で開かれた「全国高校生平和集会」に始まり、今年で51回目を迎えました。

今月の新刊『 核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち――平和集会・平和ゼミナールの50年』は、「平和のバトン」を未来へとつなごうと、「学び、調べ、表現する」活動に取り組んできた半世紀のあゆみを、卒業生や彼らを支援してきた教員らがつづったものです。

高校生たちは今、日本政府に対して核兵器禁止条約への加盟を求める署名活動を行いつつ、「ガザにもウクライナにも平和を」と、声をあげています。私たち大人も、​​​​​​​その声を受けとめ、広げていきたい、と思います。

◆ 高校生平和ゼミナール全国連絡センター[編]『核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち――平和集会・平和ゼミナールの50年


【新刊案内】『核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち』ほか8月の新刊4点

8月の新刊です。お近くの書店にてお求めください。(定価はすべて税込)

●平和へのバトンを受け継ぎ、未来へとつなぐ
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核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち――平和集会・平和ゼミナールの50年
高校生平和ゼミナール全国連絡センター[編]2,750円
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1974年にはじめて高校生平和集会が開かれ、広島、そして長崎で高校生平和ゼミナールが誕生。その後、全国に広がり、50年にわたって展開されてきた各地の高校生たちの活動を紹介し、核兵器と戦争のない世界をめざすあゆみを次代へとつなぐ。

●広く深く社会を学ぶ、近現代史の授業プラン
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『80テーマで学ぶ世界と日本の近現代史――歴史総合・日本史探究・世界史探究』
歴史教育者協議会(歴教協)[編]3,300円
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世界史と日本史をむすび近現代史を学ぶ歴史総合の授業40テーマ。その学習を活かし発展させた日本史探究と世界史探究の各20テーマ。歴史教育に対する期待にこたえ、高校の現場で役立つ具体的な授業プランを提案する。

●特集=学校給食の未来を私たちの手に――その課題と可能性
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月刊クレスコ 9月号(no.282)
クレスコ編集委員会 全日本教職員組合(全教)[編]825円
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給食無償化が全国に広がり始め、給食に注目が集まっている。自校直営方式の意義を再確認し、生産者とつながる地産地消や有機食材への転換など、給食の質を確保し、多様な食教育の実践を可能にするための道筋を示す特集。​​​​​​​

●特集=「市民ネットワーク」株主提案――テレ朝の答えは
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放送レポート 9月号(no.310)
メディア総合研究所[編]550円
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●ドキュメンタリー台本●番組批評●制作者の素顔●ラジオの現場から●スポーツとマスコミ●映画の中のマスコミ●話題の本から●放送をめぐる動き ほか

【話題の本・本の話題】

今月の書評掲載

●生田武志・山下耕平[編著]『 10代に届けたい5つの“授業”
『前衛』2024年8月
『週刊教育資料』No.1759号(2024年8月26日号)
「図書新聞」8月31日

●佐々木寛[著]『 市民エネルギーと地域主権
「しんぶん赤旗」8月18日
「全国商工新聞」8月19日
「東京新聞」8月24日
「中日新聞」8月25日

●高校生平和ゼミナール全国連絡センター[編]『 核兵器と戦争のない世界をめざす高校生たち
「東京新聞」8月3日
「東京民報」8月25日

●加藤圭木[監修]『 「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし 
「沖縄タイムス」8月26日

●田野大輔・小野寺拓也[編著]『 〈悪の凡庸さ〉を問い直す
『みるとす』2024年8月号

●半藤一利[文]塚本やすし[絵]『 焼けあとのちかい
「しんぶん赤旗」8月13日

【イベント】

能條桃子×福田和子×松岡宗嗣「その脚本を書いたのは誰?~ジェンダーと生殖をめぐる衝突を“家族”から読み解く」

家族、この不条理な脚本』が7月に刊行されました。ここで扱われるトピックには、現代も残る「嫁」役割などの伝統的家制度の問題から、同性婚やトランスジェンダーの家族形成を制約する法制度の問題、学校での性教育で再強化される性別役割……など、日本とも共通する問題が数多く含まれます。
邦訳刊行を記念した本イベントでは、ジェンダーや多様性のイシューに取り組む次世代のアクティビスト3人をゲストに、本書からの示唆や日本社会の今後を自由にディスカッションしていただきます。( 申し込みHPより)

出演者:能條桃子、福田和子、松岡宗嗣
場所: 今野書店地下イベントスペース(西荻窪)
日時:9月6日(金)
開催方法: 会場(定員35人)+配信&アーカイブあり
参加費:2,200円(会場参加)、1,650円(オンライン参加)
お申込みは こちら

~イベントアーカイブ販売中~

熱田敬子×飯野由里子×梁・永山聡子 『家族、この不条理な脚本』刊行記念 ふぇみ・ゼミ&カフェ ブックトーク
※本イベントは8月5日に開催されました。

太田啓子×高井ゆと里 「「家族」に縛られる私たち、「家族」から排除される私たち」
※本イベントは8月12日に開催されました。(※9月13日まで視聴可能)

【クロード・ルブランさんの来日公演が開催されます!!】

小社より9月に刊行予定の『 山田洋次が見てきた日本』著者のクロード・ルブランさんが、東京と横浜で出版記念講演を行います。ぜひお越しください。

  講演『山田洋次監督とフランス』(横浜)

『男はつらいよ』シリーズ他、全90作品を手がけ、映画界及び日本社会に大きな影響を与え続けてきた山田洋次監督。しかし監督がフランスに抱いている関心や作品に描かれているフランスの影響についてはあまり知られていません。フランス好きを公言しているわけではないものの、実は監督はフランスとのつながりが深いのです。( 横浜日仏学院HPより)

出演者:Claude LEBLANC(クロード・ルブラン)
場所:横浜日仏学院
日時:9月27日(金)  18時~19時30分  
参加費:無料・要予約
言語:フランス語。日本語への逐次通訳付き。
お申込みは こちら peatixからも申し込みできます)
※講演終了後、書籍販売とサイン会を実施いたします。

クロード・ルブラン氏 来日スペシャルトーク(東京)​​​​​​​
9月25日(水)にEspace Biblio(エスパス・ビブリオ)にてルブランさんのトークイベントが開催されます。
※イベント詳細は後日お知らせします。 Espace BiblioのHP等をご確認ください。

【今月の赤旗半4段広告】

【編集後記】

8月も終わりに近づき、徐々に気温も落ち着いて秋めいてきた気がしますが、それでもまだまだ暑い日々。近年「秋が短くなった」なんて言われますが、せっかくの「読書の秋」、しっかり満喫したいところです。メルマガ読者のみなさんも「読書の秋」にむけて、ぜひ大月書店の本を手にとってみてください!(新人編集者)

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