メテオラへ向かう
こんにちは。
今日はギリシャでの旅を思い出しながらのんびりと書いてみます。
ギリシャと言えばアテネ?パルテノン神殿?ヨーグルト?といった調子かと思うのですが(私だけかもしれない)、訪れた中でも特に思い出深かったのが、メテオラです。
メテオラとは、ギリシャ北西部にある奇岩群とその上に建てられている修道院群のことを指し、今は6つの修道院がこの地にあります。
ギリシャに着いてから、翌日の天気が良さそうだったので、急遽メテオラ行きの電車切符を予約。
早朝アテネから電車に乗り、「カランバカ」という駅を目指します。ヨーロッパではよく見る、所謂コンパートメント式の個室車両で、行きは貸切だったのでゆったりゴトゴト揺られて行きました。
カランバカに着くと、いきなり窓から見える壮大な岩山。普通のアパートの後ろに当然のような顔をして佇んでいて、遠近感もまだ掴めないのでとても不思議な光景でした。
電車から降りたら、事前に調べていた通り待ち伏せしているタクシーのお兄さん達から話しかけられたので、確か4時間40ユーロ程でチャーター。
お兄さんのおすすめルートに従って、山道をぐんぐんと登っていきます。この日は3つ程の修道院を訪問できました。
高い所まで来ると、こんな景色が広がってきます。細長い岩やテーブルのような形の岩がそこら中に乱立しています。そう、この景色が見たかった!と感動。
カランバカ市街地を見下ろすアギオス・ステファノス修道院
世界遺産と日向ぼっこ猫
ヨーロッパで宗教に関わる場所(教会や聖堂)を訪れた時、あまりにも細緻な装飾や壁絵の数々、またそれらが生む荘厳な雰囲気に、人間をここまで突き動かす力が何なのか私には理解が出来なくて、えもいわれぬ恐ろしさを感じることが多々ありました。
そしてこのメテオラにおいても、下界とは隔絶された修道院で、壁一面を埋め尽くす宗教画を見ながら同じような感情になったことを思い出します。特にメテオラの修道院は継ぎ接ぎのような形をした建物が多く、内部は洞窟のような雰囲気を感じさせる場所もあったので、余計に異世界のような印象が強かったのかもしれません。
一番印象に残ったのは、ドライバーさんがお薦めだから、と連れていってくれたメテオラを一望できる場所。
崖からせり出すように大きな丸い石が浮かんでいて、その中に窪みがあるので他の方が座って気持ち良さそうにしていました。
この景色を見るためにまたこの場所に来たい。
数時間のツアーもあっという間に終わり、アテネに戻る電車に乗り込み、夕暮れのメテオラを後にします
真っ赤に燃えるメテオラ
帰りの電車は全員熟睡でしたが、同じコンパートメントにいた優しいお姉さんが、アテネに着いたよと起こしてくれました。(ギリシャでいねむりは要注意)
メテオラへの旅はこれで無事おわり。
次回はまた別の国について書いてみます🛩
meri
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